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<完結済み>結婚式に参列に行ったら自分が結婚しました  作者: つーかたかさん


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30/31

番外編 私達の結婚式 7 結婚式が始まる

よろしくお願いします。

アメリアはフローラの贈ったウェディングドレスに身を包んでいた。

素晴らしいドレス。

最高級のシルクで着心地抜群だ。繊細な刺繍が散りばめられている。そして、華麗なレースも着けられている。

ドレスに合わせたヴェールも素晴らしい出来だ。


玄関ホールにジェラルドとレティシアが正装して待っていた。

ウェディングドレスのアメリアを見たジェラルドは、顔を輝かせた。

「私の世界一キレイな奥さん。こちらをどうぞ」

ジェラルドがブーケを渡した。

「カミラ夫人からだよ」ジェラルド。


「素敵、、、」

「私の奥さんこそ、いつも、どんな時も素敵だよ。さ、行こうか」ジェラルドがエスコートする。


「私は馬に蹴られたくないから別の馬車で行くわ。子供達とね。

招待客はさっき出かけたわ」

にこやかなレティシア。曾孫大好きおばあちゃまだ。


馬車の中、ジェラルドはアメリアに聞いた。

「昨夜、ライオネル王太子がリアから頼まれたって手紙を渡されたよ」


「えっ、あ、あの、出すぎた事を」アメリア。


「いいや、わだかまりが解けたよ。ありがとう」ジェラルド。


「私、、、アーノルドを産んで、もしもこの子を育てられなかったらと思うと、辛くて。

愛していなかったらあんなに長い間、お腹で、自分の身体で育てていられないと思って。

レティシア様から、ジェラルド様のお母様はルドガシアにおられると聞きました。仕方がなく手放されたことも。

それで、ライオネル王太子様にジェラルド様のお母様がどうなさっているのか、手放された赤ちゃんのことを愛しておられるのか、出来ましたらお知らせ下さいって、お手紙を勝手に出したんです」アメリア。


「そういうことか。ライオネル王太子はうまく母に接触して、手紙をもらってきたんだろう。

私は存外、愛されているらしい」

ジェラルドが皮肉っぽく笑った。


「当たり前です!大好きです!私も、子供達も、ジェラルド様を愛してます」

ジェラルドの手を取りながら言うアメリア。


「うん、わかったよ。、、いや、わかっているよ」

ジェラルドが握られた手の上に自分の手を重ねた。


教会は別荘から近いので、間もなく到着した。


教会に着いて馬車を降りたジェラルドとアメリア。


バーナードとフローラ、トーマス、ロナウド、カミラにエヴリン、ライオネルが拍手で迎えた。

アメリアの祖父母の前ラッセル侯爵夫妻と従兄弟のフィリップもいた。


「おめでとう!」

「よ!今日の主役!」

「キレイよ、アメリア様!」


賑やかな友人達から離れた場所に、ある一家が佇んでいた。


「、、お父様!?それに、ノア?」

アメリアが彼らに気がついた。


馬車から降りたレティシア。

レティシアはアーノルドの手を引いてアメリアに寄り添った。ルーラは乳母の腕の中だ。

レティシアがうなづいた。オッケーの合図だ。


スタンリー伯爵一家がアメリア達の前に来た。

「スタンリー伯爵、ようこそ」

アメリアの隣のジェラルドが前に立った。


深く頭を下げたスタンリー伯爵。

「ウィンダム公爵閣下、ご招待頂き、誠にありがとうございます。

そして、ご結婚おめでとうございます。

、、、アメリア様、とても、お綺麗です。お母上に、似ておられます。ジェニファーの面影を、思い出しました」

スタンリー伯爵が涙ぐんだ。


「ウィンダム公爵閣下、公爵夫人、ご結婚おめでとうございます。心より、お祝い申し上げます」7歳のノアが緊張しながらもしっかり言う。


「来てくださり、ありがとうございます。、、、スタンリー伯爵、、お父様、、ノア」アメリア。


「アメリア様、お久しぶりですわね」

継母がにこやかにアメリアに近づこうとした。

継母から悪意の煙が立つ。


アーノルドが自分にも向けられた悪意に気付き、身体を固くした。

ジェラルドが動こうとした時。


黒い虫の塊が継母にまとわりついた。

「キャアアアア!」

大量の虫が継母の顔に張り付き、刺していく。


一堂は驚いて固まった。

侍女(控えていた影)が継母を人々から引き離した。

刺し終わると虫たちは一斉にいなくなった。

残ったのは、顔や手などを何箇所も、数えきれないほど刺された継母。


「街の医者へ参りましょう!」

侍女の1人が継母を馬車に乗せた。継母はヒィヒィ言っていた。


(ランデガルド王家の影、ルドガシア王家の影、ウィンダム公爵家の影は、互いにどこかの影が仕事をしたと思った。後日、誰の仕業でもないと判明)


「何だったの?」

「わからないわ」

「、、、天罰?」

「影の仕事?」

ヒソヒソと王太子妃達が不思議がった。


「つ、妻がお騒がせして、申し訳ございません!」

スタンリー伯爵。

「母がお騒がせしました!」ノア。


「いえ、何といってよいか。無事だと良いですね」ジェラルド。


「えっと、お父様、お元気そうで何よりです。ノアも大きくなったわね。見違えたわ」

嬉しそうなアメリア。


「!!父と呼んでくれるのか、ありがとう、ありがとう、アメリア。

本当に、すまなかった。そして、今日は、素晴らしくキレイだよ。おめでとう、アメリア」

感激するスタンリー伯爵。


「おめでとうございます、、、姉上」

姉上という言葉は、小さな声になったノア。

「ありがとう、お父様。

ノア、姉上と呼んでくれて嬉しいわ」アメリア。


「!!うっうっ。」

ノアが泣き出した。


「えっ?」驚くアメリア。


「僕が産まれたばかりに、姉上を追い出して、父上と姉上が不仲に、、、ごめんなさい!」ノア。


「えええっ!そんな事思った事ないわ!ノアが生まれて、弟が出来て嬉しかったもの」

驚いて否定するアメリア。


「ノア、そうだぞ。アメリアは赤ん坊のお前を可愛がっていた。

悪いのは全て私だ。私の判断が招いた事だ。すまない、ノア。アメリア」

しょんぼりするスタンリー伯爵。


「今日は結婚式ですよ。、、義父上、参列にお越し頂き、ありがとうございます」ジェラルド。


「閣下、、!ありがとうございます。ありがとうございます!」

スタンリー伯爵はさらに涙を流した。


「お父様、私の息子のアーノルドと、娘のルーラです」


「アーノルド様、ルーラ様」

スタンリー伯爵がしゃがんでアーノルドに目線を合わせた。スタンリー伯爵は泣きっぱなしだ。


「呼び捨てで結構ですよ。あなたの孫君ですから」ジェラルド。


「うっうっ、ありがとうございます。会えて、とても嬉しいです。アーノルド、お母様のお父様だよ。

賢い、優しい子だろうね。会えて、本当に嬉しい」スタンリー伯爵。


「僕は、お母様の弟の、ノアです。よろしくお願いします。アーノルド」ノア。


親子が再会して、結婚式が始まった。



お読み頂きありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
継母はこの期に及んで何を企んでいたのでしょうか? 父と異母弟は今後もしっかり継母を見張っておいて欲しいですね。
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