番外編 私達の結婚式 1
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アメリアがジェラルドと結婚して、5年が経った。
突然の結婚。結婚後は色々な出来事があった。
その後も、ジェラルドもアメリアも、ウィンダム公爵家の家政を学ぶのに忙しく過ごした。
夜は夫婦時間を濃厚に過ごして、夫婦関係はとてもとても良好だった。
アメリアは幸せを毎日感じていた。
3年前にレティシアが、
「そろそろ孫が出来たらいいわねぇ」
と言い、
「そうですね。落ち着きましたしね」とジェラルドも言った。
レティシアがジェラルドに公爵位を譲ったのも、この頃だ。
ジェラルドと医師と相談し、アメリアは妊娠に臨んだ。
アメリアはすぐに身籠り、結婚3年目に男児が産まれた。
アーノルドと名付けられた。
その2年後にも子を授かり、女の子を産んだ。
名前はルーラにした。
2人ともジェラルドの髪と目を受け継いだ。ルドガシア王室の恩寵の色だ。
ジェラルドとアメリアは2人の特質を心配している。
アーノルドを隠すように育てている状態だ。
2人は幼い子供に、大人の悪意を見せたくなかった。
ルーラ出産後のアメリアの体調が戻った頃、王太子妃フローラ、友人のエヴリンとカミラがウィンダム公爵家にお祝いに訪れた。
応接室でアメリアは友人達を迎えた。
乳母に連れられた2歳のアーノルド。
「こんちゃ、アーノン、れす。おかしゃま、トモダチ?」と挨拶。
可愛らしさにフローラ達はフニャフニャになった。
赤ちゃん籠で眠る生後3ヶ月のルーラは、天使。
お菓子と玩具を貰い、ゴキゲンのアーノルドが退室。
ルーラも乳母が連れて退室した。
「2人とも、天使ねぇ。美形だわ。先が楽しみね」フローラ。
「ええ、悶え死にそうなくらい、可愛らしいわ」エヴリン。
「うちは男ばかりだから、女の子が羨ましいわ」カミラ。
「子供はホントに可愛いですわ。生まれてきてくれて、感謝してます」アメリア。
「そうね。いてくれるだけで、こちらが幸せになるものね、子供は」フローラ。
「ルーラは女の子だから、ジェラルド様が溺愛しそうねぇ」
ニマニマするカミラ。
「ええ。お嫁には行かせない、なんて言いそう」
フフッと笑いながら言うエヴリン。
「そう言えば、私のお父様も、結婚する時は悲しそうな、寂しそうな感じでしたわね」カミラ。
「私達は、結婚式の準備が忙しかったり、楽しみだったりで、あの頃は親の気持ちはわからなかったわね」フローラ。
「そうなんですね」アメリア。
「!!ごめんなさい、アメリア」フローラ。
「あ、ごめんなさい」「ごめんなさい」謝るエヴリンとカミラ。
「フローラ様もエヴリン様、カミラ様も、全然気にしてないので、大丈夫ですよ。
フローラ様達の結婚式、素敵だったでしょうね。
私は見られなくて残念でした。
学生時代に王太子の結婚式を見に行った友人から聞きましたわ。フローラ様のウェディングドレスが素晴らしかった、って」アメリア。
「ええ。そうね。一生に1度の結婚式だから、張り切ったわ」フローラ。
「アメリア様の結婚は、突然過ぎよね。
普通は婚約期間があって、お付き合いして、結婚式の準備で幸せな時間があるものですわ」カミラ。
「仕方ありませんでしたもの。急でしたけど、そのおかげでジェラルド様と結婚できたから、もう十分です」アメリア。
「そうかも知れないけれど、ウェディングドレスもアメリア様のための物ではなかったのでしょう?」エヴリン。
「ねぇ、アメリア、架空の話として、どんな結婚式がしたかった?憧れはあるの?」フローラ。
「そう、ですねぇ。
母は亡くなっていますし、父も新しい家庭がありますから。
祖父母と、レティシア様と、皆様がお祝いに参列してくれて。
ドレスは豪華ではなくて。シンプルなのが良いかな。
場所は、、、あそこが良いな。
ウィンダム公爵領地は広大で、ルドガシアに接していますでしょ。
ルドガシアに近い山麓の中に素敵な別荘地があるんですよ。レーヌ村といいまして。
レーヌ湖の湖畔にある村です。
ウィルド川の上流の一つでもありますね。森の中に湧水があって、近くに小さな教会があるんです。滞在中毎日のように、その教会に通って湧水を貰って飲んでました。美味しい水なんですよ。
あの教会で、式を挙げたいですね」
空想して微笑むアメリア。
「良いわね」
目をキラリとさせるフローラ。
「えぇ、素晴らしいですわ」エヴリン。
「私達を参列者に呼んでくれるのね。嬉しいわ!」カミラ。
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