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彼と歩む無限の世界  作者: 睡眠欲
第一章一節 王立学園一年生編
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未踏へ

追っても無駄だろう。

なら、本来の目的を果たすことにしようじゃないか。


剣を構える。

風を足に纏い、前に走り出す。

走りながら剣を振り、ひとまずは台地を一周しよう。




台地は思ったよりも広かった。

その分、課題点も見えてきた。


まず、スタミナ。

この程度で息切れしているようじゃあいけない。

フィリオはこの数十倍の距離を移動しても息切れしていなかった。

せめてあの地点までは辿り着かなくては。


次に、後隙。

剣を振った後から次の振りまでが遅すぎる。

敵の前であんなに悠長にやっていたら魔導を撃ち込まれて終わりだ。

もっと早くしなければいけない。

ただ、早くするのにも問題がある。

早くするのに一番手っ取り早いのは魔導を使うこと。

でも、腕や剣に使うのには頭が回らない。

今の所、足に使っているだけでも頭がパンクしそうなんだ、二箇所同時なんて頭が負荷に耐えられない。

頭の容量を増やすしかないか。

やり方がわからないな。

こんな時はフィリオに聞くのが一番だが、あいつに聞くのは癪にさわる。

あんなクズには聞きたくない。


ひとまず、鍛錬あるのみだ。



翌日から、私は毎日台地に通った。

少しずつ早くはなったが、誤差だ。


また、手詰まり。


これまで、私の手詰まりは幸運が解消してくれた。

廊下でのメイドの会話。

シグノール商会の来訪。

シグノール商会の遣い。

運よく領内に盗賊がいたこと。


今回は、幸運はない。

フィリオに頼らないと決めたのは、私だ。


自分の力で壁を越える。

私の人生に無かったことだ。

やってみせる。


二学期ももうすぐ終わるんだ。

冬休みから。

今年が終わるまでには二部位同時に風を纏えるようになる。




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