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彼と歩む無限の世界  作者: 睡眠欲
第一章一節 王立学園一年生編
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苦痛

二つ返事で了承してくれた。

ありがたい。


計画はすぐに決まった。

一週間後、夜。

天使は大抵護衛に囲まれていて直接殺すことはできないため、ソーレンお嬢様を誘拐し、釣る。

誘拐した後は南東のイルコーヴォの森に入り、一夜を明かす。

その後、準備か終わり次第、北上してデヴォツィオーネ伯爵領まで移動する。

長い旅だが、ノーブル公爵の書簡があれば通れない場所などない。

無事に移動できたら、本格的に天使を殺す。

イントゥリーゴ殿が個人で所有している別荘で、天使を釣る。

天使を殺し、その責任はイントゥリーゴに押し付ける。


我ながら完璧な作戦のはずだった。

事実、最初の方はうまくいっていたのだ。


夜に寮を出てきたお嬢様に、いつものように近づく。

お嬢様には幼少期から専属で接している。

警戒心などあるはずもない。

後ろから睡眠薬を飲ませ、攫う。

あらかじめ用意してある馬車にのせ、八時間ほど走ってイルコーヴォの森に入った。


そこまでは、良かった。


森に入った頃にはもう朝だったが、少しだけ交代で仮眠をとった。

その後、ソーレンお嬢様への睡眠薬を追加して、いよいよ北上しようとした頃。


悪魔どもがやってきた。


灰髪のガキ。

黒髪の女二人。

その他、特級クラスの生徒。


灰髪のガキが近づいてきた後からは記憶がない。




目が覚めると、私は縛られていた。

目の前にはあのガキと天使。


「フィリオ、こいつが首謀者?」

「ああ。好きにしろ」


儂が首謀者!?

バカ言うな、首謀者はイントゥリーゴだ!

儂ではない!

主様に迷惑がかかってしまうではないか!


「お待ちください!私は……」

「誰が発言を許可したんだよ」


口が切られた。


何が起こった?

刃はない。

魔導ではこんなことは起こらない。

予備動作がないなんて、ありえないからだ。


右腕。

左腕。

陰部。

足の指を全て、足首、膝。


生物としての格が違う。

最後に首を落とされ、儂の人生は幕を閉じた。








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