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彼と歩む無限の世界  作者: 睡眠欲
第一章一節 王立学園一年生編
36/39

掴む

強くなる。

言うのは簡単だが、実行するのは難しい。

手っ取り早いのは魔導を覚えることだが、別に必要とは思わない。

私の強みは接近戦だ。

よって、戦争での役割は奇襲だと考えられる。

大規模魔導、特に軍による共鳴魔導を撃ち合っているところを襲撃するのが仕事だ。

その場合の、今から伸ばせる技能。


私は小一時間考えた結果、三つあると考えた。

一つは単純な筋力。

できるだけ早く動けたほうがいいからだ。

そういえば、六歳ぐらいの頃までは筋トレしていたな。

懐かしい。

王城に移住してからはとんとやらなくなってしまった。

二つ目は風を身体に纏わせる技術。

これも理由は同じ。

より早くなるためだ。

三つ目。

剣の技術。

これが結局一番大事だ。

前に盗賊相手に実践した時は、風魔導で無理やり操っていた。

その時は遠心力やらなんやらで無駄な動きだらけだった。

今はもうこの手で振るえるだろうが、それでも無駄な動きばかりだろう。

私の課題点だ。


困った。

剣の技術をあげようにも、師匠がいない。

筋肉は鍛えるだけだし、魔導も開拓され切った道を辿るだけだ。

剣は、何もない。

フィリオに聞けばどうせわかるだろうが、流石にダサい。

何より、自分一人で頑張るって言うのはいいものだ。

私はこれから剣を極めよう。


問題は二つ。

場所と、方法。

場所は寮の私室くらいしか思いつかない。

人目につくところだと怪しまれるからな。

幸い、私室はそれなりの広さがある。

レアルタには別にバレても構わない。


どうやって?

地道にやっていくしかないな。

シグノール商会の使いの人がくれたメモもあるが、自分一人でやると決めたんだ。

見ないでおこう。

子供の頃も基礎の基礎しか読んでいないしな。


授業──というか雑談だが──が終わり、私室。

早速剣を取り出す。


「わぁ、綺麗な刃……」

「ね。どうやって作ったのか知りたいくらいだ」

「どうやって手に入れたんですか?」

「それは内緒。万が一向こうに迷惑が掛ったらいけないからね」

「そうですね。失礼しました」


剣を縦に振る。

振り終えたところで、気づいた。

縦に振っても意味がない。

私が剣を振う目的は髪を切ることだ。

なら、切り方は横一択。


剣を横に振る。

振り終えた後、持ち直すまでの時間が無駄だな。

すぐに止めることができない。

振った後の勢いを利用しようとしてもできないほど腕の力が弱い。


魔導を混ぜる。

振った後の剣に風魔導を纏わせて剣の向きを左右反転させる。

同時に腕にも反転させた後の向きに風を流し、二度目の斬撃に繋げる。


よし。

無事に二回振ることができた。


パチパチ

レアルタが拍手してくれた。

嬉しいものだな。


明日以降、筋トレと剣の研鑽は毎日やることにしよう。






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