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叡智の封

聞き込み調査といこう。

一番情報を知っていそうなのは誰か?

わからないな。

公爵の執務を手伝っている人に聞こうか。


「ここ最近で困っていることはあるか?」

「あります。山盛りです」

「言ってみろ。きっと解決できる」

できれば武力で解決できるものだとありがたいが。

「じゃあ公爵夫人を目覚めさせろよ、人殺し!」

「「「「そうだそうだ!」」」」

半ば無理やり部屋を追い出されてしまった。


ショックだな。

彼は私が生まれてから倒れたから私を人殺しと罵ったのだろうが、私は母に毒を持っている。

それを知られてはいない。

だが、隠していることにも罪悪感はあるし、単純に傷つく。


次はメイド達だな。

なんだかんだ言ってメイドが一番情報通かもしれない。


「ここ最近の噂を教えろ」

「噂ですか?なんか、ラステル領の最西端に盗賊がいるらしいですよ。遺跡を根城にされていて、大規模魔法で焼き払って解決できないので困っているそうです」

おお、いい案件じゃないか。

詳しく知りたいな。

「その件について詳しく知っていそうなのは誰だ?」

「公爵様と、その執事長ですかねぇ。あの二人がここで一番情報を持っているでしょうし」

「わかった。感謝する」

公爵に聞くのはなんとなく癪に触る。

執事長に聞こう。


廊下で、偶然執事長に会うことができた。

「領内の盗賊の件について聞かせろ」

「いいでしょう。地図が必要ですので、私の部屋までお越しください」

言われるまま、執事長の部屋に移動した。


執事長の部屋は地図で溢れていた。

大陸全土に地図、ラステル公爵領の地図、ラステル領第一都市メイジャの地図。

執事長はラステル公爵領の地図を取り出し、西の端を指差した。

「盗賊はここ、ディスクオリ遺跡を根城にしております。遺跡というものは全て強力な封印がかけられているので遺跡内のものはまだ奪われていませんが、それも時間の問題。大規模魔法を使っては財宝まで消え失せてしまいます」

封印魔導というのは特殊で、封印をかけられた魔導を逆再生する形で魔力量や属性を精密に入れ直すことで解ける。

封印は財宝とリンクさせることができ、無理やり封印を壊せば中のものが転移する仕組みだ。

大陸ならいいが、天国や地獄に行ってしまう可能性もあるため、封印の破壊は禁じられている。

「周辺の被害も凄まじく、一刻も早く罰を下す必要があります。ですが、最初の軍と次の軍が敗れてしまい、討伐軍の編成に手間取っている状況です」

「わかった。それを討伐しに行く。馬と寝袋を貰いたい。明日までに用意しろ」

「了解いたしました」


初の実戦だな。

軍が敗れているとはいえ、魔導対魔導の戦いだ。

剣は相手も初めて見るだろうから、勝機は十分にある。

相手はまさか二歳半のガキに殺されるとは思っていないだろうな。

楽しみだ。


目的地はディスクオリ遺跡。

明日に備えて、早めに寝ておこう。




剣の鞘に「ディスクオリ」って書いてなかったか?


まあいいか。

偶然だろう。


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