第5話 彼女の過去
最近首が痛いです
頭が痛い。
連日で無理をしすぎたせいかもしれない。
そう言えば、今日は何日だっけ。
「……6月10日?」
スマホの日付を見た瞬間、 一気に目が覚めた。
なんで?
夜の学校って、 死なないと次の日にならないんじゃ……。
「瑠奈〜!早く起きなさ〜い!」
「は〜い!」
やばい、遅刻しちゃう。
とりあえず愛花ちゃんに聞いてみよう。
「おはよう瑠奈ちゃん!」
「おはよ」
「あれ?ノアちゃんは?」
「今日はれいかちゃんと行ってるらしいよ」
「そうなんだね」
ノアちゃんが愛花ちゃんと登校していないなんて珍しい。
「あ、そう言えば愛花ちゃんって昨日、ロッカーの中に一緒にいたよね?」
「そうだよ?」
……もしかして。
愛花ちゃんは、 あの“スキップ”に気づいてない?
「愛花ちゃん、昨日気づいたら朝になってた?」
「……うん」
愛花ちゃんが、 少し悲しそうな顔をしている。
……ちょっと可愛い。
キーンコーンカーンコーン。
「1限終わりましたね、瑠奈さん、愛花さん。昨日図書館で何を発見しましたか?」
「え〜とね。あのあと、れいかちゃん達とはぐれてから図書館をあさってたら……“夜脳神”っていう本を発見したよ」
「あとね、多分、奴らって隠れたら撒ける」
「そうなのですか?聞きましたか?ノアさん!」
れいかちゃんのテンションが少し上がっている。
れいかちゃんらしくない。
でも、 嬉しいのはわかる。
「それで話に戻るけど、みんなって“夜脳神”について知ってる?」
「夜脳神……ですか」
れいかちゃんの表情が曇る。
「夜脳神について教えます。私の過去の話でよければ」
教室の空気が少しだけ冷えた気がした。
「私が小学生3年生の頃です」
「もう荒廃していた神社の神主の娘と、私はよく遊ぶ仲でした」
「その子がある日、“神社の秘密”と言って、私に夜脳神について教えてくれたんです」
れいかちゃんは、 静かに言葉を続ける。
「夜の学校は、4人の少女が揃った時に始まり……やがて世界の時間を止める、と」
「その時は嘘だと思っていました」
「ですが、その話をしたあと、その子は急に体調を崩し……3日後、交通事故で亡くなってしまったのです」
教室が静まり返る。
「そんな話させちゃって、ごめんね、れいかちゃん」
「ノアも夜脳神についてちょっとだけ知ってる、」




