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法と政治の無知な批判者に告ぐ  作者: i/o


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教育勅語・教育基本法

ひっさびさの投稿です。数えるのが大変なのとわかりやすさのために何言目という表現を止めさせていただきます。ここまでの応援ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

s 辺野古の転覆事故で最近(そうはいっても一か月ほど前)、教育基本法違反として同志社の高校が文部科学大臣が指摘していましたが、処罰規定はないのですね。


k 理念法だからね。教育基本法は「教育の憲法」とも言われていて日本の学問教育の支柱をなす重要な法令なんだ。憲法に似ていて改正手続きを除いたら僕の意見としては同じといっても過言ではないと思う。今回は教育基本法と戦前に存在した「教育勅語」について解説していこう。


s そもそも教育基本法とは?


k 戦前にあった「修身」など神道との結びつきが強い科目や、軍事に関する教育を二度と繰り返さないためにできた法律だ。「教育勅語」を廃止して成立した。


s そうか、学問でも宗教は分離しなければならないのですか。


k 子どもってマジで純粋だから何でも吸収する。だから偏った思想を植え付けると大人になったときに他者に利用されやすい人間として成長する危険がある。だから多様な考えを尊重し学びあっていくことで成長していけるんだという目標を掲げることにした。全文を載せたいけどあまりにも長くなってしまうから


 https://laws.e-gov.go.jp/law/418AC0000000120/(参考、e-Gov法令検索)


 これで全文を見てほしい。ここに日本教育の方針の全てが詰まっているから。


s 単位や卒業についてはどこに規定されているのですか。


k そういう細かい部分は教育基本法ではなく「学校教育法」で決められている。あくまで「基本法」だからね。


s そうなると本当に教育基本法は「教育の憲法」なのですね。


k 逆に教育の明治憲法とも呼べる存在がある。「教育勅語」だ。


s 何が悪かったのでしょうか。


k よく、周りへの親睦や他人を敬うという姿勢という点で内容自体は悪くはないと言われてはいる。しかし、皇室への忠誠を求めるような文言や戦時に命を捧げさせるような内容が戦後日本の教育に照らし合わせて正しいかどうかを判断した結果、廃止された。


s 戦時に命を捧げるのは確かに教育論としてはあまりよくないかも。でも、それを含めて何故全部廃止したのでしょうか。


k 政教分離の観点だ。皇室は神道という宗教と切っても切れない関係だ。それを敬うことを教育にいれた場合、それが当たり前となってしまい客観的に物事を見る力を失ってしまう可能性もある。それは教育という本質的なものと相容れることはないからだ。但し、




「(教育の目標)

第二条 教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。

一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。

二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。

三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。

四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。

五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。」


 といった規定が教育勅語の一部分と少しだけだが重なる面がある。当時の政府はその時の最善を模索したからその結論になっただけであって仕方がなかったものなのかもしれない。いや、当時の世界情勢を見ても必然だったのかもしれない。そういう意味では明治時代における教育を受ける意味を示し戦後の「教育基本法」にバトンタッチしたという解釈の方が正しいのかもしれないね。


 どの時代も、教育に対してそれは国力の増進そのものと捉えてる。それが暴走することがないように教育基本法や日本国憲法で縛っている。


s 治安維持法とは違って天下の悪法と呼ばれるようなものではないということですか?


k 悪法というよりかは「軍国主義が悪用した」という方が正しいだろう。教育という無垢な子供たちの思想の方向性を決めかねない極めて重要な国策を戦後の国会は変えるべきではないかと思ったのかもね。

 悪用を防ぎたい一面がある重要な項目がある。教育基本法の前文だ(法律の中で前文があるものは結構少ない。六法に限って言えば憲法以外に前文というものは存在しない)


「我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。

 我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。

 ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。」


 日本国憲法の精神に則った教育をすることを誓う一文がある。憲法が変わる、それすなわち教育が変わる。それが次世代に対する極めて大きな影響がでることを考えたうえで教育基本法は国民の未来を切り開いていくことを書いてある。


s 教育基本法の改正は普通の法律と同じような改正方法だとは言えど、憲法と同じように議論して考えあう必要のある法律なんですね。


k 少なくとも一つの政党がこれは教育基本法違反だとか言うことはあってはならないと思う。十分な議論を重ねたうえでこれは教育の理念と本質に照らし合わせて本当に正しいかどうかを考え言うべきものだ。自分のやることに反対していることに対して違反とかというのは簡単に言ってはいけない言葉だと思う。






 辺野古沖の事故は忘れられてはならない悲惨な事故であり事件だ。船舶の管理会社や教育機関は然るべき措置を受けなくてはならない。一人の命を奪ったその事実を深く受け止め再発防止に係るべきだ。


 でも、その行為を特定の政治的思想の教育に認定するのは国の思惑が透けて見えることがある。


 一人の命を私欲のための政治に持ち込む。日本国憲法と教育基本法が最も嫌っていたものではないだろうか。

 デリケートな問題ではあります。だからこそ、どんな形であれ忘れ去られてはいけないと思うのです。その意図をくみ取っていただければ幸いです。

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