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法と政治の無知な批判者に告ぐ  作者: i/o


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二十八言目 共産主義と資本主義、相反し続ける思想

共産主義の肯定でもないですが、資本主義の肯定でもないフワッとしたやつなのでエッセイとして見てほしいです。

s そういえば昔っから中国とアメリカ、ロシアとアメリカというのはものすごい対立関係にありますよね。なんで協力し合えないのでしょうか。


k できるけど思想が合わないからやらない(幼稚にも程があると言いたいが)というのが実情かな。そもそもアメリカは資本主義の国であって、中国は社会主義の国だ。対立するのはしょうがないほどに理念がかけ離れている。


s そんなに理念がかけ離れているのでしょうか。


k 一応言っておくが別に共産主義は否定しないけど、その理由はどっちも極端だと本当に嫌だからというだけの話であって周りに迷惑さえかけなければその国の国民が納得していればそれでいいという考えによるものだから、どっちかに肩入れするつもりはないことを伝えておきたい。


s そもそも資本主義とは。


k ものすごく簡単に言うと頑張ったらがんばった分だけ認められる主義のことだ。


s 当然過ぎません?


k 逆に言えば頑張れない人間は見捨てられて当然という社会でもあったわけだ。病気で働けなかったり学がなく良い職につけなければ過酷で報酬が低い職に当てられた。君主制というものから変わってきた変革期においてはそれが当たり前で、地獄さながらの社会だった(夜警国家という)。だから子どもも労働力として動かされたから学校に行くぐらいなら働けと言われるのが当然の社会でもあった。炭鉱で少年が事故死するというのですら新聞の片隅にも載らない世界だった。


s ……過酷すぎませんか?


k 自由を求めた結果だった。自由に対する大きな責任を子どもに背負わせる大罪を犯していた。このことに対して社会に疑問を投げかけたのがかの「マルクス」という人間だったのだろうな。


s 今の保険とか税金が平和に暮らすための基盤となっているのは自由と制限の釣り合いそのものだったのですね。でも、マルクスの言うことも真っ当といえば真っ当ですが「理想論過ぎ」ましたよね。


k みんなが平等、それは競争もない社会である。競争がなければ新しいものは生まれない。そういう意味では多少の競争も必要だ。しかし、加熱しすぎた競争にマルクスは憂いたのかもしれない。当時の子供達の酷使や資本者による奴隷的扱い(成績の悪い少年をムチで叩いたりもしていた)に対して、疑問を持つ時点で先進的だったと思うよ。

 ただ、共産主義というのは「みんなが財産を共同管理して平等に分配する」というあまりに金持ちに対して否定的なこの考え(金持ちからすれば貧しい人間に多くの財産を譲らなければならない)だったから資本主義という概念からは考えたくもない概念の一つだったのだろうか。


s そういえば、平等を語っているくせに社会主義国ってなんか独裁的じゃないですかね。


k 社会主義ってそういうものが基本的だよ。というか「共産主義」と「社会主義」というものを混同しているようだな。社会主義では共産主義の前段階的存在で「国家が財産を共同管理して平等に分配する」という形を取るうえで経済体型含め全てを統率する必要がある。そうなると独裁になってしまうのだ。例外もあるが。


s 例外って?


k 未遂に終わったチリでの世界初の民主的な社会主義化だ。アメリカの支援のもとに起きた軍事クーデターによって大統領が自害に追い詰められた。国民の意思によって多くの企業を国営化しようとしていたそれを踏みにじったアメリカは傲慢としか言いようがないと思うが。


s でも結局は資本主義が世界ではスタンダードですね。


k アメリカ勝利で終わった冷戦の終結によってソ連崩壊が決まり多くの国が資本主義に変わったからね。しかし、資本主義=民主主義というのは違う。


s どういうことですか?


k 概念が違うのさ。資本主義は経済体制の指針のことであって、民主主義(国民主権、いうなれば個人の自由が尊重されている社会のこと)は国家運営の指針だ(民主主義の反対は全体主義、ファシズム、ナチズムと言って個人は国家のために尽くそうという思想で人権が無視されることも多い)。ロシアのように資本主義であっても実質的な独裁がなされているあの国は民主主義とかけ離れている。


s 結局kさんは共産主義者なのですか?


k 前置きに言っただろ。でも、あえて言うならば政治とは理想を目指すものであってその体制であればどんな国家運営をすべきかなどを考える必要があると思う。だからそのためのプロセスとして多く議論がする必要があると言いたい。チャレンジするならそのリスクを考えてもらいたいものだ。歴史に学べば共産主義は夢物語に近いだろうな。でも、過度な資本主義も嫌だ。競争しかない社会で競争できない人間を排除する社会に未来などあって堪るか。圧倒的なステータスの前に己が抱いた夢を機械的に排除される人生に生きる意味などないと信じているから。

 共産主義に見つけられなかったのなら資本主義を大きく変える(保険の充実等)とか変革って大層なことじゃないんだよ。みんな無理だって諦めて「現実を見ろ」って言うだろうからね。


s 結局は?


k 「理想」というのは現実と大きくかけ離れているのだろうね。でも、「現実」という言葉だけで諦めてほしくない。

 日本国憲法だって語っているだろう。理想を達成すると言うことを。現実だけ見ていたら平和な世界は来ない。理想だけ見たら現実との誤差で僕たちは苦しむ。


 そうやって悩み続けて考えていくことこそが僕らの責務であって、良い社会を後世に残すことが僕らの希望だと思う。






 最後に英国元首相ウィンストン・チャーチルより

 「夢を捨てるとき、この世は存在しなくなる。」

共産主義者として差別するのではなく、共産主義に対して反対するのを理論的に説明するのが大人ではなかろうか。

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