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山(やま)滴(したた)れと
長雨の続く日の、ひとつの景を詠んだ短歌です。
雨音の中に、ふと人の気配が混じる瞬間を置きました。
お時間のあるときにどうぞ。
山滴れと
流る雨音
しとしとに
混じるは隣う
佳き人の咳
【解説】
裏山は、この長雨が明ければ緑の盛りを迎えるだろう。
雨音に慣れた耳に、少し開けた窓から、お隣さんの咳が小さく届く。
同じ雨の中で暮らす気配が、ふと胸に落ちた。
お互い、風邪などひいてなければ佳し。
=余白de川柳==
濡れゆこう 泥除けのない 吾の自転車
サンダルの バンドの形に 日に焼けて
最高速 チャリでチャレンジ カレーを買いに
200文字 足らぬは言葉か 心の機微か
読んでくださり、ありがとうございました。
雨の景色は単調に見えて、耳を澄ますといろいろな気配が潜んでいます。
同じ雨の中で暮らすという、ささやかな距離の話を書きました。
また次の一首も静かに置いていきます。




