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牡丹星(ぼたんぼし)

花火の季節に寄せた一首です。

牡丹、柳、千輪——型の連なりが、去年と同じ空を静かになぞってゆく。

ただ仰ぐだけの夜を詠みました。


牡丹星(ぼたんぼし)

しだれ柳(やなぎ)に

千輪菊 (せんりんきく)

今夏(こんか)も仰(あお)ぐ

繋(つな)ぐ手(て)はなくとも



【解説】

今年も、見事な花火が夜空に咲いた。

牡丹、柳、千輪に目を奪われる。

変わらぬもの、変わったもの、変わりゆくもの。

まるで去年と同じ空に、我関せずの軌跡を引いてゆく。

誰も彼もの心は、数舜だけ一色に染む。

まるで ××××× ときの様に。



======余白de川柳======

ハヤ釣りの 仕掛けに掛かる ニゴイ逃げ

六角の 竿に鈴付け 夜を釣り

川上に すいいと滑る 錯覚も楽し


人の心もまた数舜だけ一色に染まる瞬間があるのだと思いました。

×××××の部分は、読む方それぞれの記憶で埋めてもらえればと。

景に情を充てていただけたら幸いです。


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