20/25
倒(たお)る木(き)の
裏山で時折聞こえる倒木の音を題材に、
“終わりではなく継がれていくもの”を詠んだ短歌です。
自然の循環と、人が受け継いでいく技術や気配を重ねています。
倒る木の
山揺らしたる
無常の音
終焉ではなく
継がれゆく息
【解説】
裏山では、ときおり大きな音を立てて木が倒れる。
見慣れた枝ぶりが消える瞬間は、
どうしても胸の奥がざわつく。
けれど倒れた木は、終わりではない。
その空いた場所に光が差し、
周りの木々が新しい枝を伸ばす。
失われた形が、別の形へと受け継がれていく。
人の営みもまた。
===========余白de川柳============
明日までと 短夜を鳴く アブラゼミ
読んでいただき、ありがとうございました。




