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『36:「見つかった記録より」」
『あなたはこっちに来ちゃ駄目よ』
そういってお母さんは向こうにいっちゃった。
ふよふよと空中を漂う丸い光。
それらが無数にある空間でただ1つあった闇の向こうに行っちゃった。
「だから、私は山に登ってみてるの。またあの光景を見るために!」
不思議な光景、不思議な噂を調べるのが私の趣味。
今日は尾根山へと昇ってみようとしたのだけど。
霧に包まれたので、その場を動かないでいたら、いつのまにか私の名前がかかれた札が周囲に張られてあった。
向こうの方で婚礼が起きてるけど、なにか私の名前が呼ばれて感謝されてる。
怖い。
どういうこと、背筋が凍える。
でも、
「これは私が見つけたかったものに近づいてるかも!」
私はカメラをヘルメットに装備し、唾を呑み込みながら、ゆっくりと声の方へと近づいていった。




