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『38:「泣き声」』
「最近、不明な電話番号から着信がかかるんだ」
「とらなきゃいいじゃないですか」
「それが1時間に1本かかってくるんだよ」
「電話番号をかえたらどうですか?」
「何度、変えてもかかってくるんだよ。それで、寝ぼけてて間違えてとっちまったんだが。へんな泣き声がするんだ」
「泣き声?」
「どうやら赤ん坊が生まれたときの泣き声なんだ」
「どういうことですか?」
「わからん。何度か着信をとってみたんだが、そのたびに別の赤子の泣き声がするんだ」
「不気味だろう」
“……ォぉォああ”
「なんですか?」
「聞こえだしたか?」
「いまは赤子の声がいっつも聞こえててな。他の人が電話してるとその声も聞こえるようになったんだ。……お前も一緒に苦しもうぜ」




