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『15:「幸運銀行」』
「そこのお兄さん、話がありますよ」
「誰だ、お前、俺は借金がかさみすぎてこれから首吊りをするんだ」
「まぁまぁ、聞いてくださいよ。無料でお金が欲しくないですか?」
「そんないい話があるか」
「それがあるんですよ。私は悪魔であなたの運と引き換えにお金を出せるんです」
「このまま死ぬよりはマシか……」
時は過ぎ、
「ふははは、金はいくらでも出せるのだから、あれもこれも買えるし、事業で失敗しても怖くない」
「おや、羽振りがよくなりましたね」
「ああ、お前のおかげで金の心配をしなくてよくなかったからな」
「それではそろそろ借金を払うか、担保とした運勢を払うか選んでもらいましょうか」
契約書を見た男は愕然とした。
「そんな金額を払えるか」
「それならあなたには不運がふりかかることとなりますが……」
「うるさい!」
男は苦悩の末に逃げることにした。
しかし、飛行機が墜落し、男は無人島の木に突き刺さってしまった。
男が苦しんでいると、たまたま鳥がフンを墜とし、それで生きながらえることになる。
木に突き刺さったせいで動くことができなくなったが、ちょうど圧迫されて止血され、傷は治ってしまった。
そして、男は借用分を返せるときまで苦しみ続けている。




