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『13:「騙し合い合戦」』
「俺たち狐ほど化けるのがうまい種族はいない」
「いいえ、僕たち狸も化けるのには自信があります」
「なにをいう、お前たちは人に化けるのは苦手じゃないか」
「そういう狐さんこそ、物に化けるのはてんでダメでしょう」
「まぁまぁ、お前さんたち。それならあそこの男を驚かして勝負してみてはいかがかにゃ?」
「猫の言う通りだ」
「そうだ、化け比べをするのです」
桶をかついで歩く男に近づいた狐が、道を聞くふりをして、つるんつるんと消えた顔を見せると男は悲鳴をあげて腰をついた。
腰をついた先の岩は狸が化けたものでぽよんぽよんとはねあげられ、ほうほうの体で男は逃げていった。
「そういえば彼は何がを運んでいたのでしょうね」
「どれ開けてみよう」
男が持っていた桶の中には死体が入っていた。
その死体を猫がひょいと持ち上げ。
「毎度あり、死体が欲しかったからちょうどよかった」と火車の猫が持って行ってしまった。
狐と狸は
「「ちくしょう、化かされた」」




