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続・僕の預かったマーメイドが無垢過ぎて、ヤバイ。

「・・・・・ん・・・んん・・・」


「おはようございます~晃弘様~」


目と目の距離が尋常じゃなかった。というより数センチしか離れてなかった。大きい眼が、僕の眼を見ていた。


「・・・おはよう・・・」


滅多無いような姿勢で眠ったせいだろうか。寝違えてる。首が、痛い。いや!それよりも・・!


「あのね・・・もうちょっとだけ、離れてくれないかな。あと、僕の肩をガッシリと掴んでる両手も、離して」


「そうですね~。起きられませんもんね~」


やっと、解放された。・・・・あれ?かなり、身体がぽかぽか温かい。体調が凄く良く、目に見えて精神状態も良い。歌でも一曲歌いたいくらいだ。


「とりあえず、起きよう・・・う・・・か・・・・」


裸だった。これまで見たこと無い成熟したおっきいおっぱい、おっぱいがあったのだ。これまで、僕は小さいのなら、スルーできたし、スルーしてきた。しかし。眼前にそびえたつ富士山のような圧倒的な存在感を僕は感じて、一瞬フリーズしてしまった。これまで見た、ありきたりな普通の山ではないのだ。山が、どうして高くなるにつれて、崇拝されていくのか、僕は今、理解できた。


「ふ・・・服も・・き・・て・・」


「貸してくれたシャツでは少し窮屈だったんですよ~。やっぱり裸のほうがいいですね~~」


羽が生えていた。


「あの・・・羽・・・」


「あ~仕舞忘れてました~。母から絶対になんびとたりとも見せるな、言うな、使うなって言われてたんですけど~。昨日はとっても素晴らしく素敵な幸せ感で、ついつい・・・・」


昨日のキスを思い出してしまった。マーメイドの唾液は、甘いということを。


「そ、そうなんだ。とりあえず、仕舞えるなら、仕舞っておいてね・・」


「はい~~」


そんな事を言うと、光を放って羽は消える。・・・もとい、飛べるのだろうか。


「とりあえず、朝ごはんを食べようか」


「私はお風呂に行きます~」


「うん。それなら、あと二十分くらいでご飯の時間だから、それまでゆっくりしておいで」


「わかりました~・・・一緒に入りますか~?」


「いいよ・・・・遠慮するよ」


「遠慮は無用ですよ~~~」


どうして一緒に入ってくれないんだろう?という問いを本気で持っている顔と仕草だ。


「・・・宿題があるから・・」


「ホームワークですかぁ、仕方がないですね~分かりました」


ドアにさくさく進んで、向かっていく。僕はちょっと考えて、一言付け加える。


「エリカ!お風呂に入る前に、服を着て。それから、浴室に入る前に、着衣所から自分の服を選んで用意しておいてね。服を着てからでないと、着衣所から出ちゃダメだから!」


「そうなんですか~?わかりましたー」


僕は即行で素早く宿題の残りを終わらせると、キッチンに向かった。


「おはようございます、ご主人様」


「おはよう、た~~るにゃん。昨日はどうして出てくれなかったの!?」


「・・・・・・・・・・・・・・ご主人様」


「なに?」


「あの子、人間ではありませんね?」


「そうだよ・・・」


「私の役目は、一切のご主人様への脅威を全て事前に察知し、可能な限り排除、ご主人様へ警告する事です。それなのにわざわざ自らが面倒ごとに首を突っ込まれては、私の立場はありません。彼女には別の部屋を与えて、専属の付き人を数人お付けしましょう。晃弘様への脅威はともかく、彼女自身の脅威があっては、とても、守りきれません」


「それが結論?」


「はい」


最もな言い分だと思う。僕だってこうなる、何の力も持ってなかった半年前なら、同じ意見だったし、スルーしただろうし、警察の仕事だと思うだろう。・・・けど、今は違う。


「世界平和が成就されても尚も、未だ水面下は、各国、各組織が、我こそはと抜き出さんと躍起になっている今時代でもあります。万一のケースを想定すれば、彼女を預かる事は、私達、人間にとってもデメリットしかありません」


「それでも、引き受けたんだ。下りることは出来ないよ。僕だって、魔法少女の息子だし。とにかく、これは決定事項だから。今日は僕も学校を早退して、彼女をみるよ。これは、僕が引き受けたことだから」


「・・・・そこまで仰られるなら。分かりました」


炒め物から、焦げた匂いがしてきた。


「ご主人様のわがまま、善処致しましょう」


「ありがとう。助かるよ」


「晃弘様~~」


そんな叫びとも大きい声ともつかない微妙な、間延びした声が聞こえた。


「お待ちくださいませ。晃弘様。おそらく、この声は、エリカ様のお選びになられた服が小さ過ぎて入らないという旨の救援コールでしょう。私のお召しモノを持っていきますので、晃弘様はここでお待ちください」


・・・なるほど。僕が行けば、またあの裸体にエンカウントしたわけか。なるほどなるほど。なるほどー。流石、た~~るにゃん。


「・・よろしく」


た~~るにゃんも、着痩せというか、メイド服のふわふわ感のために、分からないけど、結構弾力の有る胸・・いや、これは正真正銘、おっぱいと呼んでも過言ではない。胸。なんて一言で言い表すのは、惜しすぎるのだ。


「今日は、家の事だけじゃなくて、町や、この島、一般常識を教えないと、かな」


バッフェルクイットへ連れ出そうと思った。

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