僕の知らない空から降ってきた女の子?がいきなり攻撃を仕掛けてきて、ヤバイ。
「カーフェイ!マルフィー!フォーレヌーボー!予定は中止だ!こいつは、あたし一人でやる・・・!」
「僕は何人でもかまわないけど・・・?」
鍔迫り合いに打ち勝ち、剣を弾いて、僕は余裕をもって、魔力交信を放つ。
「お前には、とっておきをみせてやるよ・・・!」
そんな事をいうと、ヴィネツィア空港に面している、湾である、ラグーナヴェーネタまでアイススケートのように滑り切る。僕も後を当然後を追う。
「楽しみだね・・・!」
僕もフェイシーに習ってアイススケーターに魔力を纏める。僕達は湾の中央で対峙した。
「おいおい・・・おぼつかない足取りだなぁ・・・ママを呼ぼうか!?」
「お前のママなんて呼ばれても、僕は興奮さえしないね!」
「てめー・・!!」
また、だ。速すぎる。しかも、プリズムを突破するほどの超特化型火力に加えて、異常なスピード、追えない。・・・強い!!
「あたしをアルゴルレベルだなんて、見てもらっちゃあ、困るぜ」
僕の左肺に、穴が開いた。軌道を変えられた。相手はフェンシングに使われるような剣の形の武器を持っていた。
「・・・・!!」
「今のはサービスだ。フェアーじゃねーからな。次は、魔法カードを貫くぜ?とーぜん、それは、てめーの魔法カード、魔力がゼロになるまで、続く!!」
「待ち伏せて、ハメるつもり満々だったのに、紳士的なんだね。オーケー。フェイシー、お前は、降参させてやるよ」
「日本人は、ジョークが下手だな!」
鋭くフォークボールのように曲がる剣の軌道を僕は両手でもって、カバーする。
「なに!?」
僕はフェイシーの剣を両腕で止めた。
「生憎、本気だもんでね・・!!」
僕は、両腕に力を込め、剣をへし折った。
「・・・・ッ!?」
「まだやるかい?」
僕は左の口角を上げて、物を言う。こんな気分は初めてだ。ふっきれたようだ。様々な事から。気持ちが先行して、肉体が動く。意志は細部まで僕の身体を支配していた。
「反応・・・良し・・・・」
ラグーナヴェーネタは何時の間にか、白い霜に包まれ、凍っていた。
「とっておきってやつだ」
滑っているはずの海、海面下から盛り上がり、剣のように、僕を突き刺してきた。しまった・・!誘い込まれたのか・・・!でも良いね。それぐらいじゃないと!何百モノ剣になって、波のように僕に押し寄せてくる!
「それが、ナイトフルってやつか」
「格好良いだろ・・?」
「ちょっとな・・!」
氷の波という波を全て、斬り落とした。
「こっちの番だ・・・!!」
僕はナイトフルを駆使した動きで、左肺めがけて、思いっきり蹴飛ばした。数百以上もあるプリズムマジックが割られる。
「やるじゃねーか・・!!」
「降参するかい?」
「嫌だね!」
「返しておくよ・・!」
僕は先ほど抜き取った魔法カードを二枚、フェイシーに向けて投げる。
「僕の実力を見ずに闘わせるのって、それってとっても不公平だって、感じたからね」
「クッソ!!手加減しねーぞ・・!!!」
「だから・・・やってみろって!!」
「ストップ!」
「邪魔すんな、ババア!!!」
フェイシーはそう、声の主に吠えると、上手くスケートできずに、転んだ。
「手錠外しやがれ、ババア!!」
よくよく見ると、足首と手首に、手錠がかけられている。何時の間に。
「ミスターキングクリムゾン。こちら側の不手際をお許しくださいませ」
「大丈夫ですよ。なかなか面白いアトラクションでした」
「てめえええええ!!!!」
「それは結構でございました。アールフィング、もうお芝居はおよしなさい」
「ぐ・・どうしてばれたんですか・・・」
「本物のフェイシーなら、キングクリムゾンにも遅れを取る事はないわ。一連の計画も、貴方の仕業ね。純血主義者も、こうまでくれば、これは国家反逆罪なんですよ?」
アールフィングと呼ばれた女の子は、顔が変り、男の子に変わった。いや・・・女の子・・・かな?
「男だよ!!!」
「ごめんごめん。あんまりかわいっくてね」
「てめえええええええええええええええ痛い!痛いです先生!絞めないでください!痛いです!痣ができます!」
「遅れて申し訳ありません。わたくし、法王直属近衛騎士団、団長のエリザベートと申します。以後、お見知りおきを」
「こんにちは、僕は三上晃弘っていいます。宜しくです」
「アラ!写真で見るより、ハンサムなんですね!」
言われた事も無いような褒め言葉を言われた。・・・・嬉しい!
「あ・・ありがとうございます・・・・・ってアレ!?」
金髪の腰まである長い髪の毛・・・・ってあれ!?
「もしかして、僕のカウンセリングをやりませんでした?」
「あら!そんなこと!やってませんわっ!この世の中には、三人の同じ容姿をお持ちの方が存在すると聞きます。おそらく、それらですね!」
「なるほど!なぁーんだ・・ハハ」
「ですですー!アハハ!」
「・・・・なにこれ?」
「アールフィングは、呼ばれるまで、図書館で禁固刑!」
「くっそばb」
「・・・なに?」
「なんでないです・・・」
「晃弘さん。ごめんなさいね。お詫びに、私が、とっておきの場所をご案内致しますわ」
「ありがとうございます」
僕ににっこりと微笑まれたので、僕もにっこりと微笑む。
「てめーー!!晃弘!!覚えてろよ!!コノヤロー!!」
「覚えてるよ。・・・・アールフィング」
「・・・!くっそおおおお!!!」
僕はエリザベートさんにエスコートされるまま、陸に上がった。
「丁度良いお時間ですね。ランチはいかがです?」
「お願いします」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・私の存在を忘れてらっしゃるのでしょうか・・」
「連れの友人が一人いるので、二人前でお願いします」
「わかりました。とりあえず、こちらへどうぞ」




