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17 反逆者は何度でも
「無月ちゃん、久しぶり」
「柚綺さん……!?」
「元気そうね」
「……柚綺さん、私はもう繰り返しません。春海と生きていきます」
「そう。でも、真実を知ってもそう言えるのかしらね」
「真実……?」
「ええ。無月ちゃんがループを始めるきっかけになった周回、そこで春海ちゃんは故意に死んだってこと」
「故意に……?」
「春海ちゃんが死んだら今度は無月ちゃんがきっとループすると伝えたら、春海ちゃんは無月ちゃんに同じ苦しみを与えたいと、それで自ら死を選んだの」
「……春海が、そんな事するはずがない」
「残念ながら事実よ。これは手紙」
「手紙……」
「一回目の春海ちゃんがあなたに宛てた、手紙よ」
「『今度は無月の番だよ』……」
「この一年の中ではどちらかが必ず死んでしまうから、私はそれを防ごうと時間遡行の呪文をあなた達に何度も教えている」
「無月ちゃん、もうぼろぼろね」
「今までつらかったわね」
「これは体感しないと分からない痛みよ」
「その痛みを知らないままで、春海ちゃんが本当に無月ちゃんを理解できたと言えるのかしら?」
「……柚綺さん」
「なあに」
「 」




