第三話 アリス
小学校受験の記憶なんて全然なくて、でもお受験して高校までストレートでやってきて、でも推しと同じ大学に行きたくて勉強はじめて。
ピアノもダンスも長続きしなかったから、これだけはって思ってやってきたのに。
塾の帰り道だった。駅にママが迎えに来たって言うから、急な雨を鞄でしのいで青信号を渡っただけ。
たぶんトラックにひかれた。ガチの、突然の死。
痛いとかなんとか思う前に、遠くにトラックのブレーキランプが見えて。なんかすごいクラクションとか鳴ってた気がしたけど、それも遠くなっていって。
「すまんのぅ」
次に意識が戻った時、目の前でめっちゃしおれてるおじいちゃんいて、普通にビビった。
え、何?って思ってたら、おじいちゃん光りだして。
「どうじゃ、ほしい能力を持って転生さしちゃるよ」
なんかめっちゃ聞いたことあること言われて。
「え、超絶爆ビジュほしい」
「いいよ」
気が付いたら、ガタゴト馬車に揺られてた。手の感じからしてめっちゃ若返ってる感じある。
周りには同い年くらいの子供が何人か乗ってた。誰もがぼろぼろの服で、縄につながれてる。もちろんあたしも。…なんであたしだけ手錠なんだろ。
しばらくして馬車が止まって、そのまんま放置されてた。静かな村だった。
次の日、お腹すいたなって思ってたら、外で声がする。馬車の隙間から覗いてみたら、イケメンと目が合った。
そのままイケメンは怒ったように隣の建物に入ってしまった。すご、爆ビジュだった。推しほどじゃないけど。
てかこの状況なんなんだろ。普通にお腹すいたし、なんか食べたいな。
ガタン!っていきなり馬車が傾いた。
「は?え?」
とんでもなく長い爪が、天井を切り裂いてた。隙間から超絶デカいカラスみたいなのがこっちを睨んでて。
あ、ヤバいまた死ぬかも。
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【アリス】
年齢:18歳
種族:エルフ
職業:??
技能:
【ピアノ】
【ダンス】
【魅力+++】
称号:
【転生者】
前世:並木ありす 高校生
享年:18歳
大学受験を前にトラックでひかれ即死。神により絶世の美女エルフに転生した。
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