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第四話 勇者アレンとその一行

聞き覚えのないほど大きな物音と羽ばたきが聞こえたと思えば、宿屋のガラスというガラスが震えだす。

とんでもない強風かと思ったが、直後に悲鳴が聞こえてきて異変に気付く。

一体何が、とジョセフたちが宿屋から飛び出せば、隣の荷車はとんでもなく大きなカラスに襲われていた。


「うわっ、ラウム!」


ワルターが叫ぶと、荷車を掴んだままラウムと呼ばれた魔物は雄たけびを上げる。

中にいたらしい縄に繋がれた子供が、恐怖の表情で寄り添っているのが見えた。何人かは崩れ落ちた木の破片などで血を流している。


「あんた、アレを知ってんのか」

「いやそらこの眼にかかれば一瞬で…」

「じゃあ弱点は!」

「…っと、目?強い光って書いてある」

「光…?!」


ラウムは再度鳴く。その声にも魔力が乗っているようで、風に乗ってジョセフたちの肌を切り裂いていく。もちろん子供たちも。


「いい加減にして!」


傷だらけのエルフが、ジョセフたちをかばうように魔物の前に仁王立ちした。その顔を見た一瞬だけ、魔物がたじろいだ、ように見えた。

ここだ、とジョセフは隣のワルターの目を片手でふさぐ。


「光れ!」


もう片方は魔物に向けて。ジョセフが夜道を照らすために覚えた魔法だった。

ラウムの目は閃光に焼かれていた。首を振りながら、苦し気に叫んでたたらを踏む。

だが、これ以上の打つ手がなかった。頼むからこのままどこかへ行ってくれ、と村人誰しもが願った時だった。


「勇敢な村人がいたものだ!」

「勇敢じゃなくて無謀な、ム・ボ・ウ!」


勇ましい声が聞こえたかと思えば、魔物の首が落ちた。その身体も崩れ落ち、荷台ごと潰れていく。

子供たちは全員、縄を外された状態で宿屋の前に集められていた。


「よしよし、もう痛くないですよ」


彼らを救ったのは、勇者アレン、武闘家リリア、聖女フィオナの勇者パーティだった。



――――――――――――――

【アレン・シルベスタ】


年齢:21歳

種族:人間

職業:勇者


技能:

【剣術+】

【魔法+】


称号:

【命知らずの勇者】


――――――――――――――

【リリア・マリアンヌ】


年齢:20歳

種族:??

職業:武闘家


技能:

【武術+】

【軽業+】

【魔法?】

【???】


称号:

【???】


――――――――――――――

【フィオナ・エスカ】


年齢:22歳

種族:人間

職業:聖女


技能:

【聖魔法+】

【治癒+】


称号:

【慈愛の聖女】


――――――――――――――


※備考 勇者パーティの三人はすべて同じ村の出身の幼なじみである。


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