負けの要因
さあ、なぜ俺はグリンに勝ったのか。
それには、明らかに情報戦を制したことにあると思う。
実は、先にアムロルさんにグリンについて聞いていた。
まずは、グリンの特性についてだ。
グリンの特性は、死を操るというものである。これの名前は明確に決められていないが、能力者が死ぬまで、永遠とダメージが襲ってくるという。いわば状態異常の上位互換。
だが、もちろん欠点もある。それは、自分が生きていないといけないことと、一撃が大きくないこと。そして、一番は、相手の残りHPから、というところにある。つまり、相手の全体のHPからではなく、相手の残りのHPからなので、その能力で死ぬことがない。ということ。つまり、俺が瀕死になったら、物理攻撃を仕掛けてくるということ。だから、相手が、物理攻撃を仕掛けてくる前に、俺が攻撃すれば負けることはないということ。
まずは攻撃の手段を考えていくことに成功。
次に、一番の勝因と考えているのは、自分の特性である。
実は、格闘場にいくまでに、ステータスの確認をしていたところ、全てにおいてLvは上がっていたが、まだわからなかったところに、特性として、攻撃を貯めるという能力が開花していることがわかった。よって、相手は、与ダメージ数を相手と交換するという強い能力を持っているので、自分は、コントラのダメージ分を貯めて、最後の最後に放出するという作戦が通じていた。しかも、グリンは、俺のHPが上がる前のステータスを確認しているので、そういうことからも勝因の一つとして挙げられるわけだ。
とまあ、解説は終わったので、相手の弁論でも聞いてみましょうか。
「対戦ありがとうございました」
するとグリンは、
「どうやら相当強い人みたいね。これじゃ、手をつけられないだけあるか」
と意味深なことを発言していたが、それとなく言葉を濁した。
すると、
「とはいえ、私は負けた。煮るなり焼くなり好きにするが良い」
俺は答える。
「じゃあ、これから先もついてきてほしい」
とりあえず、グリンの戦力はトップクラスだとわかったので、仲間として戦ってくれると助かるからという意味もある。しかし、他意がないとはいえない。
彼女はしばらく考えるようにして、OKと仕草をした。
何はともあれ、これからは、元の世界に戻るということを目標として、頑張っていかないといけないな。
そう思った。




