019作業
019作業
今更職人呼んで地下室を作るわけにもいかず、俺は家を回って穴を掘り、金の延べ棒を放り込んで、その上に床板を張る作業に追われた。
問題は俺の家をはしごして掃除している女冒険者達だった。
「あの女冒険者達、消すか?」
などとサラッと言われてしまった。
俺は女冒険者達に家を買ってあげた。
やっぱり冒険者に家の掃除させるのは気が咎めるとか、もう未払い分は働いてるもらったとか、色々と言って押し込んだ。
最初は渋っていたのだが、俺の顔色があまりに悪かったので、心配しつつ承諾してくれた。
物分かりが良くて助かります。
自分で言うのもアレだけど、俺はお金持ちの不審者だから、何か大変な事があったんだと察しやすかっただろう。
実際に大変な事があったんだけど。
大きな家なので、他の女冒険者達と一緒に住むつもりらしい。
肉体派女性の溜まり場とか、なかなか夢の国だ。
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かくして、俺は9軒の家の地下に穴を掘り、壁や底に板を貼り、金塊を作ってはゴロゴロと地下倉庫に落とし、上から床板を乗せた。
地下倉庫は地下室どころじゃない小ささだ。
バスタブより少し大きいぐらい。
だが、バスタブ1つ200リットルぐらいである。
金は水の19倍重い。
地下倉庫満杯というほどでは無いが、それでも3t超えの金塊が各家の地下にある。
金塊に変える水は女騎士さんが出してくれました。
3t水を作っても別に疲れた様子が無い。この人まじでレベル幾つだよ。
隠し地下倉庫の上には床板を置き、小さい絨毯を敷き、その上ににテーブルを置いて、そのテーブルの上ににはオブジェを置いた。
商人から買ったものだ。女体の像だったり、ドラゴンの彫り物だったりする。
これで、隠している感じになっているだろう。
2号邸は既に黄金の部屋になっているので、別に必要ない。
というか、あれ以上床に負担を掛けるわけにはいかん。
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「さて、これで床下に黄金有り、と報告できる。入手経路は現在調査中とでもしておこう」
そんなんで良いのかよ。
俺は助かるけども。
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それから、女騎士がずっと俺の隣にくっついている様になった。
黄金を作り出せるとなると、逃すわけにはいかないのだろう。
調査報告などは、何か魔法インク? で革に書いたものを鳥に付けて飛ばしていた。
伝書鳩的なものではなく、使い魔的なものらしい。
女騎士が報告を出してから、2週間ほど経った頃、あの中年の男が再び現れた。
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