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019作業

019作業



 今更職人呼んで地下室を作るわけにもいかず、俺は家を回って穴を掘り、金の延べ棒を放り込んで、その上に床板を張る作業に追われた。

 問題は俺の家をはしごして掃除している女冒険者達だった。

「あの女冒険者達、消すか?」

 などとサラッと言われてしまった。

 俺は女冒険者達に家を買ってあげた。

 やっぱり冒険者に家の掃除させるのは気が咎めるとか、もう未払い分は働いてるもらったとか、色々と言って押し込んだ。

 最初は渋っていたのだが、俺の顔色があまりに悪かったので、心配しつつ承諾してくれた。

 物分かりが良くて助かります。

 自分で言うのもアレだけど、俺はお金持ちの不審者だから、何か大変な事があったんだと察しやすかっただろう。

 実際に大変な事があったんだけど。

 

 大きな家なので、他の女冒険者達と一緒に住むつもりらしい。

 肉体派女性の溜まり場とか、なかなか夢の国だ。


 □

 

 かくして、俺は9軒の家の地下に穴を掘り、壁や底に板を貼り、金塊を作ってはゴロゴロと地下倉庫に落とし、上から床板を乗せた。

 地下倉庫は地下室どころじゃない小ささだ。

 バスタブより少し大きいぐらい。

 だが、バスタブ1つ200リットルぐらいである。

 金は水の19倍重い。

 地下倉庫満杯というほどでは無いが、それでも3t超えの金塊が各家の地下にある。

 金塊に変える水は女騎士さんが出してくれました。

 3t水を作っても別に疲れた様子が無い。この人まじでレベル幾つだよ。

 

 隠し地下倉庫の上には床板を置き、小さい絨毯を敷き、その上ににテーブルを置いて、そのテーブルの上ににはオブジェを置いた。

 商人から買ったものだ。女体の像だったり、ドラゴンの彫り物だったりする。

 

 これで、隠している感じになっているだろう。 

 

 2号邸は既に黄金の部屋になっているので、別に必要ない。

 というか、あれ以上床に負担を掛けるわけにはいかん。

 

 □

 

「さて、これで床下に黄金有り、と報告できる。入手経路は現在調査中とでもしておこう」

 そんなんで良いのかよ。

 俺は助かるけども。

 

 □

 

 それから、女騎士がずっと俺の隣にくっついている様になった。

 黄金を作り出せるとなると、逃すわけにはいかないのだろう。

 調査報告などは、何か魔法インク? で革に書いたものを鳥に付けて飛ばしていた。

 伝書鳩的なものではなく、使い魔的なものらしい。

 

 

 

 女騎士が報告を出してから、2週間ほど経った頃、あの中年の男が再び現れた。

 

 

 ◯

 


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