表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Chopin 2012  作者: 中仙堂
PR
4/14

ピンクの雲

「はっはっは。」


してやったり。とフレデリックは喜んだ。


「オリーブ。」


「はっはっは。」


「嫌~ね。何か用。」


「ドライブに行って見ないかい。」


「どうしたの急に。」


「見せたいものが有るんだよ。」


「何処かしら。」


「自然動物園。」


「レッサーパンダ?」


「はっはっは。違うね。」


二人は木曜日車で近郊の動物園を目指した。


「フレデリック、今日は動物園は休みよ。」


「良いんだよ。」


フレデリックは動物園の職員と知り合いだった。


「やあ、フレデリック元気かい。」


二人は職員のロイに案内されて、猿の檻の前に着いた。


フレデリックは車のトランクから大きなケースを下ろして来た。


「実験ね。」


「御免ね、立ち会って欲しかったんだ。」


「良いのよ。」


「園の許可は?」


「OKだよ。」


ロイが答えた。


チンパンジーの檻の二十メートル前で例のθ波発信装置をセットした。


すると檻の中のチンパンジー達は日常と違う状況に警戒して騒ぎ立てた。


「これは調度良い。」


フレデリックは機械のスイッチをオンにした。


するとチンパンジー達は不思議そうに黙り込んだ。


「何をプレゼントしたの。」


「ワルツ。子犬のワルツさ。」


「はっはっは。」


「妙な顔。」


「あの子達音楽聴いたの初めてかしら。」


「きっとそうだよ。」


「θ波の効果は類人猿にも影響有りそうだね。」


「そう云う事だったんだ。」


「そうだよ。」


「次へ行こう。」


「次は何処。」


「鳥類だ。」


三人は放し飼いのフラミンゴ池に向かった。


「綺麗。」


早速θ波発射装置をフラミンゴに向けると、


ピンクの雲が湧き立った。


「今度の曲は?」


「リムスキー・コルサコフ。」


「判った。シェラザード。」


「当たりだよ。」


フラミンゴの群れは一つの意思を持った生き物の様に、


シェラザードの旋律にあわせて大空を飛翔するが、


論我々にはシェラザードは聞こえては居ないのである。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ