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Chopin 2012  作者: 中仙堂
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何が聞こえた

「うぉ~。」


大学の研究室からけたたましい雄叫びが聞こえた。


十三人程のスタッフが、ダークグリーンのドアを蹴破ってなだれ込んだ。


「どうしたんだね。」


「お前か。」


「フレデリック君。困るじゃないか。」


所長のアール教授が怒った。


「出来たんです。」


「…。何が。」


「発明です。」


「明日聞くよ。わしは今忙しいんだ。」


スタッフはそれぞれ自分の研究室へ帰ってしまった。


「フレデリック。どうしたの。」


「君か。ちょっとドアを…」


フレデリックはロッカーの扉を開くと中から出て来たのは、


一台の光学機器の様な物だった。


「もしかしてレーザー発射装置?」


「そんな恐い代物じゃないさ。」


「君、済まないがキャンパスの端にベンチが見えるだろう。」


研究室のガラス窓から広いキャンパス内が一望出来た。


「あの白いベンチかしら。」


「これから行って、そう5分程座って見てくれないか。」


「OK。」


間もなく彼女が白いベンチに座るのが窓から見えた。


「良し、いいだろう。」


フレデリックは早速マシンにスイッチを入れθ波を発射させた。


窓の外を見ると、


オレンジ色のカーディガンの彼女が魅惑的に微笑んだのが眩しかった。


その彼女が非常に不思議そうな顔をして手を挙げた。


そこでフレデリックは


「今、行くよ。」


と合図を送った。


「驚いたかい。」


「ねっ。あれって何なの。」


「何が聞こえた。」


「ハープでアベマリアが聞こえたわ。」



http://www.youtube.com/watch?v=hxn0NGIYG80



「はっはっは。」


してやったり。とフレデリックは喜んだ。


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