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夢根 -mu.ne.-  作者: 蓼 -tade-
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ライターを便器へ墜とす朝まだき

まなこのうらに焼燬せり君


欲望を からくれないの膜として

無限後退 ただいたずらに


幻視せり 母子像のうつろ マリアの眼

内部腐蝕し 暁を待つ


神学を内界にかざり肉に触れて

背理のすきま咎の入り江


スニーカーを路面に叩くランナーあり

自己運動をば吾もするなり


指先を紙の隙間へ栞して

吾も想うや神学的死


森のあと蒼古をきざみ人を植え

dead metaphor 拡散希望


犬吠や咲うかどには福きたる

エッジをたもつ内部徘徊


体脂肪 そは暗黒の階を

裡に秘めたる バベルなりけり


少女の眼 犬の眼われの眼 すだまの眼

カタクレシスは内奥に在り


繭殻や クリシェの黴を嚥下せり

微醺に換うる 霊感も無し


死と生と 花綵なりと人は云う

されどレアルテ いとなみに在り


断末魔 エネルゲイアと瞬膜と

概念化の死 尺を取る虫


カッターのやいばの上に横たえて

前後退を禁じし芋虫


血脈と吾 連鎖魔術を内に聴く

そは濫喩なり エコーなりけり


差異も無し ゆえに残雪 停止せり

夢の根をば 拭う色町

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