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食べて、歩いて、集めて〜私の週末ひとり旅〜  作者: とま坊


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【第2話】高山ラーメンと古い町並み―岐阜編―

京山桜、二十歳。愛知県内の大学に通う、ごく普通の大学生。


少し控えめな性格だけど、旅行と美味しいものが大好き。


休日になると、リュックを背負って気ままな一人旅に出かけている。


旅の楽しみは、知らない街を歩くこと、その土地ならではの美味しいものを食べること。そして、全国各地で配布されている「ぴよぴよカード」を集めること。


訪れたことのない街、初めて出会う景色、思わず笑顔になるご当地グルメ。


時には予定を変更して寄り道したり、思いがけない発見をしたり。


これは、京山桜が全国各地を巡りながら、美味しいものと素敵な思い出、そしてぴよぴよカードを集めていく、のんびり気ままな週末ひとり旅の物語である…

高山駅を出た桜は、

まず予約していたホテルへ向かった。

駅から歩いて数分…

今回泊まるのは、

高山駅の近くにあるビジネスホテルだ。


一泊二日の旅行なので、

荷物はそれ程多くない。

とは言ってもリュックを背負ったまま観光するのは少し大変だ。


「すみません。

 今日から一泊で予約している京山です。」


フロントで名前を伝えると、

スタッフが予約を確認してくれた。


「ありがとうございます。京山さんですね。

チェックインのお時間にはまだ早いですが、お荷物をお預かり致しましょうか?」


「はい、お願いします。」


リュックを預け、

身軽になった桜はホテルを後にした。


時刻は昼飯前…


「さてと、お昼は何にしようかなー」


そう言いながらも、

桜の中ではすでに答えが決まっていた。


高山に来たからには、

やっぱり食べておきたいものがある。


「ここに来たからには食べないとでしょ!

 高山ラーメン!」


スマートフォンで事前に調べておいた

お店を確認する。


高山ラーメンとは、

醤油ベースのあっさりとしたスープと、

細いちぢれ麺が特徴のご当地ラーメンだ。


ラーメンが好きな桜にとって、

今回の旅行で外せない一品である。


地図を頼りに歩いていくと、

目的のお店が見えてきた。

店内に入ると、

昼時ということもあって何人かのお客さんが食事を楽しんでいる。


桜はカウンター席に案内され、

メニューを確認した。


「中華そば、麺硬めで一つお願いします。」


注文を済ませ、しばらく待つ…

しばらくすると目の前に丼が置かれた。


「――美味しそう……」


醤油の香ばしい匂いがふわりと漂っており

澄んだスープの中には自家製の細いちぢれ麺

チャーシューやメンマ、ネギが入っている。


桜はスマートフォンで写真を撮り、

箸を手に取る。

ここの写真を撮る作業は大切だが、

早く撮らないとラーメンが美味しく

なくなってしまうのでカメラの準備は大切だ。


「では、頂きます…」


まずはスープを一口。


「――うん、美味しい…」


醤油の風味がしっかり感じられる一方で、

口当たりは実にすっきりとしたスープだ。

続けて麺をすすると、

細いちぢれ麺がスープによく絡んでくる…


派手さはないけれど、懐かしいような、

何度でも食べたくなるような味だ。


桜は夢中で箸を進めていく…


気がつけば、

丼の中はすっかり空になっていた。


「ふぅ、ごちそうさまでした…」


満足そうに手を合わせ、店を出る。


――高山に来て最初のご当地グルメ。

  期待していた以上に美味しかった…


「夜はアレにしようかな…

 贅沢に…」


まだお昼を食べ終えたばかりだというのに、桜の頭の中には既に夕食のことが浮かんでいた。


勿論、その前に観光も楽しむつもりだ。


次に向かったのは、

高山を代表する観光スポットの一つ、

古い町並みだ。


歩いていくにつれて、

昔ながらの建物が少しずつ目に入ってくる。

木造の建物が並ぶ通りには、

土産物店や飲食店が軒を連ねている。

観光客も多く、

あちこちから楽しそうな声が聞こえてくる。


「ここが高山の町並みかぁ…

 テレビでは見たことあったけど、

 生で見るとやっぱり違うなぁ…」


桜は歩く速度を少し落とし、

周りを見て回ることにした。


建物の雰囲気を楽しみながら、

気になったお店を覗いてみる。

こう言う観光地は店先に並んだ和菓子や

雑貨を眺めているだけでも楽しいから好きだ。


「あ、これかわいい…」


小さな雑貨店の前で足を止める。


並んでいる商品を眺めていると、

あっという間に時間が過ぎていく。

一人旅なので、誰かに気を遣う必要もない。気になった場所があれば立ち止まり、

行ってみたいところがあれば寄り道をする。


そんな自由さも、

桜が一人旅を好きな理由の一つだ。


しばらく通りを歩いていると、

桜はふと思い出したようにスマートフォンを取り出した。


「あっ、しまった!カード!」


今回の旅行の目的はあと一つあった。

そう、「ぴよぴよカード」である。


「ぴよぴよカード」とは

ひよこのキャラクターが描かれた

全国各地で配布されているカードである。

地域の名物や観光地をモチーフにした

限定カードもあり旅行先で集めるのが桜の趣味の一つだ。


そして今回の高山限定カードも、

勿論事前に調べてある。


専用のカードファイルには、

これまで集めたカードが大切に保管されている。

そこに新しい一枚が加わると想像すると

心が踊る。


「方向はえーと、…こっちか…」


スマホで地図を確認しながら、

周囲の景色を楽しみつつ目的の施設へと向かうことにした。


「よし、行こう!」


そう気合いを入れると、

桜は目的地に向かって歩き出した。


――桜の旅は、まだ始まったばかりだ…

御当地ラーメンはその土地独自の特色のあるラーメンだそうです…

御当地ラーメンを食べればその土地を感じることが出来るんですよね…


この作品を書いていたらお腹が空いてきました…


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※この物語はフィクションです。

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