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第15話 寛容な巨人族と俺の宝


「(ねぇリーシャ、彼女まで茶番に付き合わせて、本当に大丈夫なの……?)」

「(えぇ、二つ返事で快諾してくれたわ。……私たちの飛空艇を無償で預かってくれてもいたし、申し訳ないのだけれどね……)」

「(ありがたいけど、その優しさがあの人とブレイドの関係のおかげもあることを考えると、色々と複雑……)」

「(私もよ)」


 ◇◇◇◇◇

 

 俺たちはついに、最後の王が待つ天空城に行くための乗り物があるという、浮島レオスタツンに辿り着いた。

 数多の巨人族が住まうというこの島は、色々なもののスケールがデカく、まるで俺たち自身が人形になってしまったような錯覚に陥る。


 そうやって俺が景色を楽しんでいると、リーシャがその乗り物──飛空艇の場所までの道案内を申し出てきたから任せることにした。


 彼女によると、勇者である俺のため、運命に導かれるように巨人族が作って保管していたそうだ。

 とりあえず、その巨人族とやらに会いに行く。


「は!?!? うっひょーーーい!!」

 

 ——俺はそこで、桃源郷を見つけた。 


 豊かなアッシュブラウンの流れるような長髪、神秘的な琥珀色の瞳、そして何よりアラビアンな服装と豊満なる肉体。


 もはや言葉はいらない。これは俺のものだ。

 ポフりと山脈に顔を埋めながら神勇者としてその俺のための歓待を堪能する。


「うーん……? なにこれ……って、ああ。これが?」


 はぁ、おぅ、ええええ……。

 

「……………………そうです。空賊王ミディルを討伐し最後の封神のしずくを手に入れるための飛空艇を手に入れるため、こちらに赴きました」


 あーーーーーー、うん。

 俺の。

 もふもふ。

 

「それはいいんだけど……。これ、ずっと私の胸に貼り付いてからは何もしゃべらないよ? とりあえず、落ち着くまで放置しておけばいいかな」


 はーーー、これがぁーー。


「えーと、はい……。ゴッド様はとにかく豊満な女性がお好みらしく……(はぁ。予想はしていたけれど、デメリファトスさんが寛容で本当に良かった)」


 宇宙だ。


 母なる宇宙……そうこれは……おっぱい。


「……一定以上胸が大きい女性だと、理性が失われて思考能力にも欠陥が生じるみたい。デメリファトスさんは巨人族なのもあってここまでおかしくなったのかも(人ってあそこまで顔を緩ませられるものなの……?)」


 うーー、ひろいなぁーー。

 おっきいなぁ。

 

「えぇ……。」


 ◇◇◇◇◇


 はっ……! 俺とした事が、一瞬だけ豊満さに釣られて我を失っていたかもしれん。


 周りを見渡すと、全員が素知らぬ顔だ。

 うん、少しばかり油断していたな。


 あまりに一瞬すぎて誰も気づかなかったのが不幸中の幸いだ。


 というかクゥどこいった……?


 ま、いいか。

 今はこの新メンバーをしっかり見据えて、俺の存在を刻み込んであげなくては。


「(うわ、キメェ。ずっと顔を溶かしていたやつが突然何事もなかったかのように顔を引き締めやがった)」

「(というか、目線が胸から外れてないねー。顔とポーズがおもしろ〜い)」 

 

 うーん。

 しかし、この胸はハーレムに入れたいがなぁ。

 体がでかすぎる。

 そこがいいんだが……。


 しかたねぇ。


「決めたぞ、デメリファトス! お前は俺がいつ来ても安らげるように、しっかりとここでその美しい肉体を維持しておけ……! その体は世界の宝だ……!」


 身体を一度反転し背を向け、そこから顔だけを後ろに振り返ってキメ顔で声を上げた。 


「「ブフォッ」」

 

 するとデメリは温和な顔でふわりと笑いながら何かを考えているようだった。


 ふ、俺に同行する理由を考えているのだろうな。しかし、それは無理な相談なんだ。


お前には、天空城での戦いが終わった後、俺を暖かく迎え入れる役割があるのだから……。


 なぜかは分からんが、デメリの顔を見ようとすると、胸元に顔がすぐに戻ってしまう。


 ふふ、俺にこっそり魅了の魔法をかけてるな……?

 出会って早々に悪い女だ……。


 だが、許そう。

 甘んじてこの可愛いアピールを引き受け、胸元を凝視してやることにした。


「…………(ふふふ、どんどん面白くなっていくからいいな〜)」

「(馬鹿かよ……)」


 なぜかノーリィ以外もむせたような声がした気がしたが、気のせいか……?


「え、えーと……。うーん……あ、わかった。毎日健康に過ごすようにするねー」

「そうだ、それでいい……」


 そうして新しきハーレムメンバーのデメリファトスを浮島に置いて、俺たちは飛空艇に乗船する。


 そして決戦の地、空賊王ミディルが待つ暗黒天空城リザーブへと向かう事になる。


 これで俺のハーレムのうち、大陸全体に50人ぐらいの現地ハーレムメンバーたちがいることになるな。

 

 しかしまぁ、巨人族までハーレムメンバーができるとは俺のカリスマが止まらねぇ。


 とはいえ……。


 決戦前に常駐ハーレム全員に手を出したかったが、この救世の旅が終わるまでの間、純潔宣誓の祝福とかで全員手を出すと肌が爛れて容姿も醜くなってしまうらしいしそれはできないのが痛いぜ。


 デメリファトスに関しては、手を出すなら封印されているという俺に従順で豊満かつハーレム容認の女神と同時だな。

 俺の女神が想像通りならば、二人はおそらくセットが映えるはずだ。


 問題なのは、リーシャたち三人だけではなく、アムレアスとヴァイナまでもが俺のために旅に同行してからその祝福受けた事だろう。 


 もっと早くにリーシャたちが裏で俺のためにそんな事をしている事に気付いていれば、そんなデメリットしかない祝福なんて受けずに済んだだろうに。


 しかしまぁ……旅が終わるのが楽しみになったってことだな……! ポジティブにいこう!



この世界、実は人族以外の種族は、探せば強い存在がいっぱいいるんですよね。

竜族、海の種族、巨人族など。


種族的には基本的に人族を下に見てます。個人としては対等に見てる人もいますが。

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