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 前を走るイセノ神たちをゼーファスは見てる。その目元にはなにか雫のような物があるような? 流石にゼーファスの気持ちを読み取る……とかはできないが、なにか感慨深いものがあるみたい。

 神の玉座に君臨してたゼーファス。それなのにいまやその前を走ってるイセノ神に対して、その評定は優しすぎるような気がした。だってさ……だってだよ? トップにいたんだよ? まあトップと言っても、全てのトップだったわけじゃない。なにせ明確に古龍という上がいたわけだしね。

 まあけど、ゼーファスは古龍たちとは良好な関係を築いてたみたいではあるが。普通はそういうトップの座とかさ、執着する物ではないだろうか? なにせそうそう簡単につける椅子ではないのだ。だからこそ、何としてでもしがみつこうとする。

 それは人でも神でもさ……一緒だとおもう。カサノヴァの奴は上へ上へと、そして自分の地位と立場に執着してた。きっとあいつは権力とか地位とかさ、そんなのが脅かされたら全力で潰しに来るとおもう。そういうやつだ。

 だから今、前を走るイセノ神を見ても、ゼーファスのようには見れないだろう。


(やっぱり)


 確かめてみようと、私は復活してたカサノヴァのやつもみた。いや、本当ならカサノヴァはまあいっか……と復活させたくなかったが、そんな個々を制御なんてできなかった。だから現宇宙の輪廻に刻まれてる魂は復活してる筈である。


 なのでカサノヴァを見てみると、「はっ、ご苦労なことね」――とか言ってる。「キイイイイ!」――とかハンカチ加えながらしてるかと思ったけど、流石にそこまでではなかったか。でもそう言ってるが、一応出撃の準備はしてる。漁夫の利は狙ってるんだろう。それに……その場から離れて、一人ネイルで長くなってる爪をガジガジと噛んでるし。

 絶対に悔しがってるよねあれ。あれは絶対に悔しがってるって! 


「良きことだ」


 ふと、ゼーファスはそんなふうにつぶやく。そしてすこし目を閉じる。周囲ではゼーファス様! ゼーファス様! と呼ぶ声。そしてどうしたらいいのかの判断を仰ぐような、切羽詰まった叫び……それらが届いてないわけはない。

 けどゼーファスは揺るがない。ゆっくりと息をして……まあ宇宙だけど、とりあえず息をして、ゼーファスは皆に告げた。


「行くぞ。イセノ神に続くのだ。そして儂らの宇宙を守り通すのだ!!」


 そう強く、言い放つ。


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