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「そう……かな? ラーゼはなんだかんだ相手に寄り添えるとおもうけど?」
「私は寄り添うよりも、寄り添われる方だよ?」
アーミュラならわかってるでしょう? 私はなかなかにわがままだよ? なにせお姫様というか? そんなのだからね。まあそれにはある程度の努力は必要だって割り切ってはいるけどね。
でもさ……どう考えても私と始祖の龍は相性悪いとおもう。ある程度私は相手に合わせるって事はできる。でも譲れない一線ってある。そして始祖の龍は私を超えるわがまま……というか、人の話なんて聞かないやつだろう。
それだと私が一方的に妥協することになる。そんなの我慢出来るわけない。私はいい女を自負してるよ。それはそうだ。だって宇宙一だからね。でもね、ただおしとやかで男性の後を静々とただついてく……みたいなそんな女ではない。私は自分の意見だっていうし、自分の道だってちゃんと定められる……そんな今時の女なのだよ。
そんな私と始祖の龍は絶対に相性悪い。
「でも理解は出来るんじゃない? 始祖の龍もそして貴方も超越してるもの」
そんな風に更に言ってくるアーミュラ。なんか後ろでイセノ神が「うんうん」と頷いてるけど、私ってそんなに超越してるだろうか? 寧ろ親しみやすいと思うんだけど……まあ私だって始祖だからね。超越してるといえばそうだと思うけど……同じ始祖だからってわかり会えるとは限らないよね。
どうやら始祖ってあの無の場所では会わないようにしてる? 感じがあったし。もしもだよ? もしも他の始祖も始祖の龍のようなやつだったら、もしかしたら始祖同士で邂逅してたらそこでバトルが始まってしまうのかもしれない。
そうなると……ね。不毛? わかんないけどさ……とりあえずなんか始祖同士はあんまり関わり合いになってないような? そんな気がしたぞ。だから始祖って基本相性悪いんじゃないかな?
「さあ、私が転生の許可を与えましょう。この宇宙の全てを、始祖の龍から切り離してみて」
始祖の龍と同じ権限を持つアーミュラがそれを許可してくれた。妨害はなくなり一気に全ての概念、システム、それらを一気に転生させる準備は整った。
「この後の事……わかってる?」
「ええ、始祖の龍と私、まとめて倒してね。けどもうきっと遊びはない」
そう忠告して、まずはアーミュラが消えた。そして私たちも……宇宙は新たな法則と概念で生まれ変わる。さあ、ここからが対等な戦いの始まりだ。




