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&616

「この声……」


 どうやらイセノ神にも今の声は聞こえたみたいだ。そして何やら考えてこういった。


「アーミュラ神?」

「お久しぶりですねイセノ神」


 どうやら二人は顔なじみらしい。いや、まあイセノ神は有名らしいし、アーミュラも新進気鋭? の神だったみたいだからね。お互いに面識があってもおかしくない。ちょっと神の事情に詳しかったりしたら、そこら辺色々と知るすべはあったんだとおもう。

 神ネットワークみたいなさ? 実はあったのかもしれない。私はそこら辺全くしらないけどね。だって私の宇宙なんて辺境のちっぽけな場所でしか無かったからね。そんな神達の繋がりや事情なんてのは関係なかった。

 でもきっと順調に神としてのキャリア? とでもいうべきを物を積んでいくと、そういう神社会みたいなのとも自然と関わり合っていくようになってたんだろうっておもう。だってこの現宇宙はとても広く、そして多くの神がいたんだ。

 今やもうこの場にいるだけしかほぼいないが……神は神としての社会を構築してたはずだよね。そして上に行くにはどこかで誰かにおべっか使ったり、ヘコヘコしたり……どこかのグループに属さないといけなかったりさ……実はそういうのがあったのかもしれない。


 いや、確実にあっただろう。だってちゃんと派閥とかさ……あったしさ。そしてやっぱり長く生きてる神ほどに宇宙を育てるノウハウを持ってるわけで……私なんて全くわかんなかったからね。

 でも自分達の派閥に入るのなら、いい情報あたえまっせ……的なさ……そんなのを餌にしてたりするよ絶対に。


 まあ私は長年の神達の築き上げてきた社会? 秩序? 仕組み? それら全てを横道からすっ飛ばしていったわけだけどね。だから私は神という社会に疎い。神なら誰もが知ってるだろうってことをしらない。

 神としての常識って奴が私にはない。まあでもいいよ。だって今や現宇宙の神はほぼ消えた。ならば神同士であった常識すらもない。現宇宙を取り戻せばそれも復活するけどさ……でもそこに私はいない。

 だって私は現宇宙に戻る気はない。一応育ててもらったからね。これはその恩返しみたいなものだ。


「私たちを止めに来たの?」


 私はアーミュラにそう尋ねる。だって……ね。アーミュラは今や始祖の龍のパートナーだ。そう考えるのが普通だよね。でも……アーミュラは私に優しく微笑みかける。そこに敵意はない?


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