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&614

「行け……ます!」

「よし、やってやろう! ここからだよ! まだ、負けてない!」


 ようやくすべてをひっくり返す準備ができた。私の力と、時間の足し足しで引き延ばし、イセノ神の転生の準備ができた。なんかイセノ神がめっちゃ光ってる。そしてその姿が透過していく。彼女の存在……そのすべてを使ってるからだろう。

 でもここで彼女が消えるのは困る。だからこそ、私が支える。転生にはそれをつかさどってる彼女が必要だよ。私でも出来るが……私はオールラウンダーなんだよ。始祖だからね。すべてを私はできる。実質ね。やろうと思えばなんでもできるのが始祖だ。

 だって始祖は全ての元なんだからそれはそうだろう。でも大体は無意識というか? なんとなくというか? 特に私は深く理解してるわけじゃない。始祖だからこそ、なんでも適当でできるというか? 自分の宇宙ならそれでもいい。だってすべては私の自由自在だからね。

 適当にやってもどうにかこうにか帳尻を勝手にあわせて動いてくれる。力を注ぎこめばどうにかこうにかなるのだ。でもここは他人の宇宙だからね。その仕組みを勝手につくりかえようとしてるのだ。さすがにいつものテキトーではだめだろう。だから私がメインでやるよりもこの宇宙の存在(一応)のイセノ神の方がいい。

 彼女も現宇宙から脱却してる神ではあるが、片足は現宇宙のままみたいな? そんな感じだからね。彼女の光が……この場に満ちていく。イセノ神という神の力をこの場所にまんべんなくいきわたらせて、全てをひっくり返す。いやもっと正確にいえば、それができるように転生させてる。

 

 だって究極的にはここの……この宇宙の所有者は始祖の龍だ。奴がこの宇宙を作りだした存在なのは絶対的な真実。だからこそ、始祖の龍はこの現宇宙において絶対的な存在。けどその現宇宙を今、完全に始祖の龍から切り離そうとしてる。


 そんな事ができるのか? と思うだろう。でも作ったからって全てを支配していいのかってことだよ。確かに始祖の龍はすべての祖だ。偉大なのは当然だけど……でも……ここまでこの現宇宙が育ったのは皆の努力といって過言じゃない。なにせ始祖の龍はその間封印されてたんだからね。


 命……生命とかでもいうじゃん。生んだ親より育ての親って……つまりはそれである。今、この現宇宙は生みの親から育ての親達に解放されようとしてる……そう表現するのが一番正しいと思う。

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