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 時間に追われてるわけだけど、はっきり言ってこれは間に合いそうもない。だって考えてみて欲しい。始祖の龍はなにも考えずに宇宙を食えばいいだけに対してこっちは色々と複雑な? ことを経て転生をさせないといけない。

 この宇宙の概念をひっくり返すための転生だからね。そんな簡単じゃないのはわかるだろう。生み出すのと壊すの……どっちが楽?  と考えたらわかりやすい。特に砂場に城を作ったとしよう。

 作るのはそこそこ大変だ。時間だってかかる。できたらきっと満足感があるだろう。でも、それを踏み潰すのは一瞬だ。瞬殺といっていい。それと同じだよ。宇宙だって破壊するよりも生み出す方が大変なんだ。

 それこそ全く新しい宇宙を誰もが生み出せるのなら、こんな始祖の龍の食事になるとわかってる現宇宙なんてそうそうに誰もがでていくはずじゃん。なにせ私たちは神とか龍とかだったんだから。

 それだけの存在なら、こんな宇宙からでて新たな宇宙を作り出せばいい。でもそれはできない。神でも龍でもできない。あくまで彼らはこの現宇宙の中での神であり龍だからだ。

 きっと私たち始祖とは決定的に違う隔絶って奴がある。私もイセノ神も見た目はそんなに変わんない。まあ同じような人の形を取ってるから……ってのはある。でも、その存在のあり方、内側の部分は全く違うんだとおもう。

 あくまでも宇宙の一部でしかない神やら龍とそれから飛び出した……いや飛び出した? だけならイセノ神も一緒ではあるよね。だって彼女も現宇宙から飛び出てる。でも私は始祖で、イセノ神は神のまま。宇宙を飛び出したら自動的に始祖になる……とかではないらしい。

 ならどうやって私は始祖になっただろうか? あんまり憶えてない。だってあの時は……ね。夢中だったし? がむしゃらだった。だから工程とかわかんない。きっとなにかあるんだろうね。始祖と神の違い。その壁を突破するなにか……私はとことん運がいいらしい。

 最初に運よくしておいてよかった……とかおもうけど、きっとそれはもう関係ないとおもう。だってあれは生物としてあの星にいる間にだけ設定されてたステータスのはずだ。私はアーミュラの支配? 影響から脱却して神となった。あの時点であの星でのステータスは全てまっさらになったはずだ。

 だから実際今も私が運が極端に良い……なんてないとおもう。でも……実際私は運がいい。運がいいから神になれたし、ズラララバライトもやってきた。運がいいから始祖にまでなれたし、始祖の蝶にも会えた。私は運で生き残ってきたと言っても過言じゃない。

 実力? そんなのは私はそこそこくらいだと思ってる。まあ可愛らしさは一級品というか? 頂点なのは間違い無いけどね。 でもそれには始祖の龍には意味ないからね。

 

「とりあえず、時間がたりないのなら、時間を補給すればいいよね」


 私はその考えで足りない『時間』を引っ張ってくる。


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