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ヴァラヴァレレイド……その魂が消えるのを私は感じ取った。いや、どんどんと消えていく。それは私の知ってる魂を持つ者たちだけじゃない。この現宇宙という場所、枠組み……仕組み……それらが今完全に崩壊しようとしてる。そうなると、私たちの行いも意味をなさなくなる。
だってそうだろう。私たちは盤面をひっくり返そうとしてるのに、その盤面がもうなくなろうとしてるのだ。盤面がなくなったんでは何をひっくり返せばいいのかってことじゃん。
「皆さん……」
そういってイセノ神が涙を流す。そうだよね。現宇宙が消えてるという事は、そこにあったイセノ神の宇宙だって始祖の龍は一緒に飲み込んでいるんだろう。
だってあいつが別に――
「あっ、これは俺のじゃないやつだ」
――といって分けてくれるだろうか? しないよねそんなこと。イセノ神の宇宙もこの現宇宙から脱却してる……とかいってたけど、あくまでもこの現宇宙の中にある宇宙ではあった。
ならば……きっと始祖の龍の間の手から……いや口? から逃れることはできないだろう。それに厄介なことは、イセノ神の宇宙はこの現宇宙から脱却してるのなら……その輪廻はどうなってるの? ってことだよね。
私たちが今やってるのは、現宇宙にだけ適応されることだよ。イセノ神の宇宙……そしてそこにいた生命たち……それらは始祖の龍に食われたとして、そして私たちがこの盤面をひっくり返したとして、それは戻ってこない。だって彼女の宇宙はこの盤面の中にはそもそもが入ってないのだ。
だから彼女の宇宙はただの犠牲になったといえる。ごめんね。もっと早くできてたらよかったんだけど……なにせ宇宙の仕組みをひっくり返すことをやろうとしてるのだ。そんな簡単じゃない。しかも無理やりだからね。
私は頭使うことは苦手なのだ。感覚派だからね。でも転生という力をもったイセノ神がいるのなら、考える必要はない。
いやあるけど……難しくする必要はないのだ。なぜなら、「全部まとめて転生してしまえ!」――がなるからである。
もちろんそれにはイセノ神の力では無理だ。そんなの一柱の神の力が持つわけない。でも私の力も使えば……急激に減ってる現宇宙なら……できる。
でも宇宙である間にやれなれば終わり。永遠という時間があったはずなのに、私たちは時間に追われちゃってるよ。いやはやだよね。




