表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2545/2572

&610

『我に構うな』

「ヴァラヴレレイドさん……」


 どうやらこのままでは私を巻き込んでしまうのをヴァラヴレレイドもわかってる。そして私一人ならここから一瞬で新生宇宙まで戻れることも……私は助かる。でも……ヴァラヴレレイドは助からない。

 でも構うなと……それでもいう。まあヴァラヴレレイドはそういうやつだと思ってた。誇りがある。でもそれに固執してるというよりも、それを胸に刻んでるという感じだね。それを振りかざしたり、自身が神竜改とかいうのの一員でも尊大だったりはしない。

 まあそれは私がラーゼのお気に入りだからただ単にそう接してくれてる……それを許してる……というのはあるのかもしれないけど……もしかしたらこれも、私を気遣ってるわけじゃない?

 ラーゼのお気に入りである私を自身に巻き込ませるわけには行かないっていうさ……そういう事? あり得る。


「死にますよ」


 まあもろもろたしかめたくもあったけど、事実だけをいうことにした。なにせ神にも、龍にも死とは身近なものじゃない。遠いことだった。でも今、それが確実に迫ってる。肩を叩いて、振り返ってっていってる。


 だから実感がないのかもしれないけど、死はもう……追いついてる。私はついさっき神になったようなものだからね。生命の時代をありありと憶えてる。だから命の儚さ……それをわかってる。

 だから……なんとか繋ぎ止めようとしたんだけど……私の力は当然だけど、めっちゃ小さい。きっと極小……辺境の下位の神くらいだろう。ラーゼもそうだったけど、あいつはチート使ってたし? あれを基準にしてもらっては困る。聖杯とかいうチート。それに古龍とかいうチートだ。

 でも私は何もない。だからそこらの下位の神にだってまけるだろう。私にはこの空間を超える力意外ないんだから。


「それに怯えてると? 今更だな。死などいつでも覚悟してる」


 あらら、格好いい。ちょっとだけキュンってしたかも。でもそれだけですけどね。目を合わせる。何を言っても無駄だなってわかる。


「それに、ただ食われるきはない。内部から食い破ってやるわ!」


 そんなことをいってヴァラヴレレイドは笑う。そう……そういうことなら……


「頑張ってください」


 私はそう言って私の力を解放した。サヨナラはいわない。ヴァラヴレレイドは吸い込まれるんじゃなく、寧ろ真っ直ぐに突き刺すように始祖の龍へとむかっていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ