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『我に構うな』
「ヴァラヴレレイドさん……」
どうやらこのままでは私を巻き込んでしまうのをヴァラヴレレイドもわかってる。そして私一人ならここから一瞬で新生宇宙まで戻れることも……私は助かる。でも……ヴァラヴレレイドは助からない。
でも構うなと……それでもいう。まあヴァラヴレレイドはそういうやつだと思ってた。誇りがある。でもそれに固執してるというよりも、それを胸に刻んでるという感じだね。それを振りかざしたり、自身が神竜改とかいうのの一員でも尊大だったりはしない。
まあそれは私がラーゼのお気に入りだからただ単にそう接してくれてる……それを許してる……というのはあるのかもしれないけど……もしかしたらこれも、私を気遣ってるわけじゃない?
ラーゼのお気に入りである私を自身に巻き込ませるわけには行かないっていうさ……そういう事? あり得る。
「死にますよ」
まあもろもろたしかめたくもあったけど、事実だけをいうことにした。なにせ神にも、龍にも死とは身近なものじゃない。遠いことだった。でも今、それが確実に迫ってる。肩を叩いて、振り返ってっていってる。
だから実感がないのかもしれないけど、死はもう……追いついてる。私はついさっき神になったようなものだからね。生命の時代をありありと憶えてる。だから命の儚さ……それをわかってる。
だから……なんとか繋ぎ止めようとしたんだけど……私の力は当然だけど、めっちゃ小さい。きっと極小……辺境の下位の神くらいだろう。ラーゼもそうだったけど、あいつはチート使ってたし? あれを基準にしてもらっては困る。聖杯とかいうチート。それに古龍とかいうチートだ。
でも私は何もない。だからそこらの下位の神にだってまけるだろう。私にはこの空間を超える力意外ないんだから。
「それに怯えてると? 今更だな。死などいつでも覚悟してる」
あらら、格好いい。ちょっとだけキュンってしたかも。でもそれだけですけどね。目を合わせる。何を言っても無駄だなってわかる。
「それに、ただ食われるきはない。内部から食い破ってやるわ!」
そんなことをいってヴァラヴレレイドは笑う。そう……そういうことなら……
「頑張ってください」
私はそう言って私の力を解放した。サヨナラはいわない。ヴァラヴレレイドは吸い込まれるんじゃなく、寧ろ真っ直ぐに突き刺すように始祖の龍へとむかっていった。




