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&562

「なんだこれは?」

「すごい力の本流が起きてるぞ! 誰だ!? この力は誰なんだ!!」


 この場所にいる神たちが騒いでる。それはそうだろうね。いきなりその力が放たれたんだ。そしてそれはここにいる誰をも圧倒するほどの……神が脅威するほどの力の本流だ。

 力を解放してるのはもちろんだけどククール神だ。その占いの力……未来を予測する力を完全解放させた。でもそれは彼女にはとても危険な行為でもあったようだ。なるほど……と思った。

 彼女の神としての本質を私はここにみた。彼女が誰よりも未来視というか? 彼女がそう呼ばずに占いとする理由。だってなんか強そうなのって占いよりも『未来視』の方ではないだろうか? 私はそうおもう。

 だって占いって曖昧じゃん? 当たるかなんてわかんない。でも『未来視』って未来を観てるわけで、それは確実に起こる事……なんだ。けどそんな確実な未来視よりもククール神は占いにこだわってた。それは先を観てるわけじゃなく彼女が観てるのは世界のあらゆる情報の集積をしてるから……なんだろう。


 ククール神がその力を完全に解放することによって起きてたことは眼の前の彼女がとても薄くなった……ということだ。それは認識でもそうだし、物理的にもそうだ。どうやら彼女は特別らしい。

 いや神は大抵特別だ。けど逃れられないものがある。神も竜も……そして龍も、この宇宙という枠組みからは逃れられない。だってここで生まれて、そしてここで生きることにしか対応してないからね。

 外……なんていってもどうしようもない。まあ普通なら? そもそも外といっても完全にこの現宇宙の外なんてかんがえないだろうけど。だって宇宙は拡張していくものだからね。けどもしかしたらククール神は一番外の宇宙に近い存在だったのかもしれない。

 だって彼女は輪廻に縛られてない。どうやらククール神は存在を世界に溶け込ませる事ができる……みたいだ。その全てを世界と……宇宙と同調してるといってもいいのかもしれない。


 だから実をいうとこの現宇宙の全てはかすかにでも誰もがククール神を感じてる可能性がある。もちろんその影響は普段はもっと狭い範囲なのかもしれないが……今の全力全開の彼女なら、それこそ全ての宇宙に満遍なくその存在を行き渡らせてるはずだ。

 けど流石にそんな事をすると『自身』を保つことが難しくなる。神はそもそもエネルギー体だ。肉体を失い事は別にそこまで重要じゃないかもしれないが、ククール神の場合は世界と同調しすぎて自己までも宇宙に溶けてしまう可能性がある。そうなると……ククール神という存在がなくなる。

 その危険性がある。だからこそ道具とか使って色々と対策をしてたみたいだね。でも私が命令した。全力をだせと。私を信じてククール神は世界にとけてその情報を集積してる。

 私もいい女として約束を違えるようなことはしたくない。だから今、ククール神には私の力も合わせてる。世界に溶けたはずのククール神の存在を誰もが感じれるようになったのはそのせいだ。

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