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ククール神は占いにその力を全振りしてる神である。というか、極限まで自身の長所だけを伸ばしてきた神……というのが正しいのだろう。実際神は何でもできるもの……というイメージがある。
なにせだ。なにせ神には豊富なエネルギーがあるのだ。むしろ潤沢なエネルギーがあるからこそ神へと至るわけで、そして豊富なエネルギーがあれば大抵の事はなんでもできる。
そう普通なら、普通なら神は星を作り、命を育んで、そうやって数を増やしていくことで、宇宙を育てていく。それが神の役目……といえばそれまでだけど、それは、それこそが一番合理的に神の力を高めることになるから……ってのが一番大きいだろう。誰もが神なら自身の宇宙を育てるのが一番の最優先。
けどどうやらこの占い狂であるククール神は違ったみたい。彼女は神になってからも占い占い……宇宙の成長なんて二の次三の次だったらしい。けどそんな感じで占いに全力投球をしてきた結果、彼女は神達の間で頼られる存在になった。彼女自身の宇宙は貧弱貧相でも、彼女の力が枯渇するとかそんな事はなかった。
星とかからの供給だってそんなに期待できないのにそれはなぜか。それは彼女の宇宙には自身では作らなくても、沢山の援助、そしてお礼があったからだ。単純なエネルギーの供給から、星の割譲までである。それで彼女はもう別に星の育成……なんてことをせずにも安定したエネルギーを得られるようになってた。
でも神なんだから、ある程度の占いとか未来視とかさ……どんな神でもできそうじゃない? とかおもうそこの貴方! 私もそうだったよ。だって私たちは神なんだからね。力を高めて運命と因果を見れば、ちょっとした未来くらいはわかる。
でもそれはちょっとした先で、このままなら普通に行ける未来というか? 訪れることというか? わかるかな? 普通の神たちが見れる未来……というのは道路の先……なんだ。
道路って既に施工されてるから、どこに行くかわかるじゃん。正しい道なら、それで問題ないし、安心感がある。だって確実に目的地につけるんだからね。それが普通の神が見る「未来」の正体といっていい。
でもどうやらこのククール神の見る「未来」は違う。彼女がみる未来は「可能性」の未来だ。道路の先の未来ではなく、獣道の先というか? どこにたどり着くかわからな場所……そこが良いか悪いか? とかがわかるって感じみたい。面白いじゃん。そういうの。




