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&557

 カサノヴァは追い詰められてる。ヴァラヴァレレイドが言ったとおりに、すでにメイクに使うための他の魂がないのだ。なんとか下半身部分は完成してるが……それでも半分だ。どれくらいの魂をもとから持ってたのかもわからないがそれはなく、ここに先導して連れてきた竜も神もすでにいない。

 みんなが「姫えええええええええ!」――といいながら死んでいった。けどきっと本望だろう。だって未来を……次の宇宙への願いをカサノヴァという『希望』に皆が宅せたんだから。


 彼らの『死』は無駄なんかじゃない。そう……だよね? カサノヴァさん。彼女は決断を迫られてる。ここまでやったんだよ? 今までは取り巻きたちのおかげで自身を犠牲にするなんてことはしなくてもよかった。だって取り巻きたちがその魂を差し出してくれてたからだ。

 けどもうそんな周囲の者たちはいない。どうするのか? そう思ってたら、私の方……片目の少女がいる始祖の龍と戦ってる舞台ではなく、ゼーファスの宇宙の神や竜がたちが集まってる場所に声が届いてきた。


『皆さん! 私たちは始祖の龍の攻略方法を見つけました。この様子を皆、見てるはずです。私の力なら始祖の龍へと通じるのです。今しかない! お願いです。そこにいる皆の魂が必要なのです!』


 なんと……である。いや、驚くことじゃないか。だってもう自身が簡単に騙せた奴らは逝ってしまった。けどまだ神や竜が全部逝ったわけじゃない。だから次の犠牲者を……バカを釣ろうと考えるのは当然というか? 当たり前かもしれない。


『魂をいきなり差し出せなんて、困惑するのも当然です。ですが約束しましょう。私にはまったく新しい宇宙を創造する種がある! そこでの復活を! そこは楽園です。始祖の龍のような脅威はない。いつまでも続く永劫の楽園。

 そこに入園するチケットがいま、このチャンスです。この宇宙で始祖の龍と共に滅ぶか。魂と共に新たな宇宙で復活するか、皆さん勇気ある決断を!!』


 すべてをカサノヴァは言った。自身の仲間うちだけで共有してた事実。その狙い……それをすべて暴露して新たな協力者を募ってる。カサノヴァもかなり追い詰められてるってことなんだろう。でもそれしかないよね。

 実際、今は絶望しかないんだし藁にも縋るように、カサノヴァの話に乗ってくる神はいるかもしれない。でもそれが先の神や竜だったような?

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