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なんとかかんとか、爪三本のメイクを完成させたカサノヴァ。でももちろんカサノヴァもバカじゃない。確かにあいつは性格は悪い。でも信者はたくさんいるのだ。そんな奴がバカなわけはないよね。優秀なブレーンがいて、そいつの操り人形になってるのなら、バカでアホでも頭に添えられることもあるかもしれない。
でもカサノヴァはそうじゃない。ちゃんと自分で考えて、自分の意志で行動してるやつだ。だからもちろんその狡猾さも、性格の悪さも奴の地である。
「頼みます姫えええええ!!」
「必ずなしてくださいヒメエエエエエエ!」
そんな風に神たちがその身を犠牲にするように始祖の龍へと突っ込んで行く。もちろん、そこらの神の特攻なんて始祖の龍にはただ蚊がぷーんと周囲を飛び回ってるくらいでしかない。うざいから「パン!」――とたたいて落とす、それだけだ。
実際、ぶつかっていった神たちは始祖の龍の体にぶつかった瞬間に汚いしみになってしまう。いくらエネルギー体といっても……始祖の龍に殺されるってことは、もう輪廻に戻ることもないわけで……さすがの神も「おわり」である。まあ宇宙が終わるんだから、どのみち……ではある。
でもどうやら今のカサノヴァはそれすらも利用してる? 始祖の龍が食べるはずの神たちの魂。それをカサノヴァは先にメイクに利用してる。神の魂を使ったメイクだ。最高の材料だろう。腕にシュシュが取り付けられた。うろこがラメでも入ってるのかってくらいきらきらしてる。それに線が二本入って、それが虹色に流れるように光る。ゲーミングかな?
どうやら最初の時よりもより光り輝くような……そんなメイクにカサノヴァはしようとしてるみたいだ。危ない時は、神たちの魂を集めてるカサノヴァはそれを身代わりにしてる。神だけじゃない。竜の魂もそうだ。
いやむしろ身代わりは竜の魂の方を多く利用してるみたい? 神はそもそもの特性上柔軟性が高そうだもんね。そもそもがエネルギー体だった神なんだから自由に思い通りの材料にできる。けど竜って大抵はどいつもこいつも単純でバカっていうか? そんな奴らだからね。扱いづらそうではある。
そんな特性があるのかは実際私はしらないが、でも、観察してるとメイクには神の魂を、身代わりには竜の魂を進んで使ってるようにみえる。もしかしたら仲間にメイクを施してないのはこれの為かもしれない。
メイクを施すとメイクを施された魂になってしまうのかも。そうなると……材料としては不純物が混ざってしまう。だから最後まで利用するために仲間にはメイクを施さない? そもそもが今……集めてるだけでは魂とか足りないと思う。という事は……だ。昔から少しずつ魂をカサノヴァは集めてたってことだ。




