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「私なら、新たな宇宙とともに神たちを導ける……と?」
そんなカサノヴァの言葉にククール神は頷くだけで返す。それに対して「ふふっ」――と思わず笑みがこぼれる。きっと想像したんだろう。自身が新たな宇宙で頂点に君臨する、その姿を……だからこそ思わず笑みをこぼした。けどすぐにその笑みはセンスで隠す。
「イセノ神じゃなくて?」
「私の占いでは貴方でないと、皆を導けないと……」
「あーはっはっはっは!!」
バッと両手を大きく広げて更には顔を上に向けて思いっきり笑い出したカサノヴァ。情緒大丈夫か? と言いたい。でもきっとそれだけ嬉しかったんだろう。だってあのククール神の占いで、残りの神を導くの自分だ!! ――と言われたのだ。認められたといっていい。まだ上位の神はいるだろう。その中でも、選ばれたのは自分……誰もが認めてるククール神の占いでそうでたのだ。
プライドが高いカサノヴァはそれをとてもよろこんだってことだろうね。そしてひとしきり思いっきり叫んだあと、手を差し出した。
「渡しなさい」
なんか既に高圧的だが、占いの結果にククール神は絶対だとわかってるんだろう。だからもう自分よりも下……とかおもってるのかもしれない。まあここで逆らっても面倒なだけだし、計画にも支障をきたす。なのでククール神は素直に宇宙の種を差し出した。
ふわりと浮いてる宇宙の種はゆっくりと進み、カサノヴァの手に収まる。その長い爪でつまもうとしてる。数センチ……とかじゃないからね。カサノヴァの爪はそれだけで20センチはある。
凶器かな? まあネイルもしてあるから、あくまでおしゃれなんだろうけど、そこまでの長さはいらないでしょっておもう。私もネイルはするけどね。爪が綺麗だと手全体が綺麗に見えるからね。
私は細部まで美しいのだよ。確かに長い方が華美にしやすいし、目にもつきやすいのはわかる。
でも私はあんまり爪を伸ばしてまでネイルはしないし、基本ワンポイントかツーポイントくらいの軽やかなやつしかしない。まあドレスが派手なら、派手なネイルもするけどね。
それは服装とかに合わせる感じだ。それをいうなら……今のカサノヴァは派手な見た目してるから、ある意味で服装というか? 見た目に負けないくらいのネイルをしてる……と考えればおかしくないのかもしれない。
なにせ頭に3つの山があるんだよ? それも身長を超えるほどの山だ。流石に爪を身長を超える程にはでぎない。だから最大限に伸ばして20センチくらいなのかもしれない。
まあそれでも長すぎるけどね。でもカサノヴァはその長すぎる爪を器用に使ってる。私と最初邂逅した時は流石にここまで派手ではなかった。まだちょっと派手だな……くらいだった。
でも今はそうじゃない。一応あれでも配慮……してたのかな?




