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小悪魔とヤンデレは混ぜるな危険  作者: ナシナラ


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4/10

3:恋のスタンプラリー



「これで6つ目。あと1つだね!」


「もしかしたら私達、結構良い順位かもね」


このスタンプラリーはゴールした順で豪華賞品がもらえるらしい。チェックポイントの場所が大まかにしか印されておらず、ヒントを頼りに暗号を解き先生の居場所を探すのだ。


「うん、順調に来れたね、みんな体調は大丈夫?」

学級委員のウィル様がみんなを気遣ってくれる。

彼はクラスでもよく周りを見てクラスメイトのちょっとした変化にも気付いてくれる、優しい人

(素敵!きっと恋人になれば、少し切った前髪やリップの色の違いにも気付いてくれるんだわ!)


「俺はまだまだ体力が有り余ってるぜ。2人共疲れたら言ってくれ、俺が担いでやるよ」

カイン様は第一騎士団団長のご子息。三兄弟の末っ子でありながら剣の実力は一番らしい。

(きっとその逞しい腕でどんな事からも恋人を守るのね、なんて頼りになる…素敵だわ…)


「今までの6のチェックポイントはヒントが簡単だったから他のグループもすぐ追いつくと思うよ。最後の1つはヒントが少ない…けど分かりそう。」

これまでのチェックポイントもクロード様がすぐに読み解いてくれて順調にやってこれた。

(秀才な彼が、君の行動は読めないよなんて言って恋人に振り回される姿なんて、きっと素敵よね…)


それぞれの恋人との姿を想像してうっとりとしていると、セシルに肘で小突かれる。


「ちょっとリリー!2泊3日でまだこのグループで行動する事が多いんだからね!?三つ巴の戦い引き起こさないでよ!?」

小悪魔モード発動させたら私帰るから!とまだ何もしてないのにプンスカと怒るセシルに

「もうセシル、私を何だと思ってるの?今までだって私から争いを起こそうとした事なんてないよ」

あんたは無意識に煽ってるのよ!———とまだまだ怒られそうな気配を察し、そっとセシルから離れ

クロード様の持つスタンプラリーを覗き込む


「クロード様、どうですか?私にも何か分かればいいのに…ごめんなさい」


「ありがとうリリー嬢、もうすぐわかりそうなんだが…急に暗号が複雑でね…」


「クロード様お願い、私早くゴールしてクロード様の凄さをみんなに知って欲しいの」

と、上目遣いで手を合わせお願いのポーズをする


「ぐっ……わ、分かったよリリー嬢。任せてくれ。君のために必ず解いてみせる」

耳を赤くして今まで以上に集中するクロード様を見て満足気に微笑んでいると、背後から冷気を感じた


「リィリィー…」と、鬼の形相のセシルに

「ち、違うのよセシル。あなただって早くゴールしたいでしょ」

あなたのためなのよ!と必死に弁解すると、なんとか納得してもらえたようで


「確かに疲れたから早くゴールしたいわ…よし、リリー。三つ巴になっていいから、誘惑して3人のやる気を引き出してちょうだい」

なんて涼しい顔をして言ってのける彼女の変わりように、私なんかより彼女の方がいつか争いを引き起こしそうなのでは…?と背筋がゾッとした




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