↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今度こそ幸せに、  作者: しゃしゃこ
5/9

闇の王と光の天使《アンゲル王国に伝わる伝承》



◆◇◆



これは、アンゲル王国に古くから伝わるお話。





ーーーその昔、この世界は「闇」の力を持つ王によって支配されていました。


王は強大な力も、圧倒的な美貌も、膨大な知識も。

全てを手にしていましたが、唯一、「愛する心」だけは持っていませんでした。


そんな王を哀れに思った神は、その王のもとへ、一人の天使の娘を遣わせます。


娘はその温かな光の力で王を照らし、孤独な心を柔らかに包み込みました。


次第に娘は、王を心から愛するようになり、そして、娘の愛に触れた王にも、いつしか「愛する心」が芽生えるようになったのです。


しかし、幸せな日々は長くは続きません。

神は、娘に天界へ戻ってくるようにと命じたのです。


娘が天界へ戻れば、二人はもう二度と会うことはないでしょう。王は深く深く、絶望しました。


するとそこへ、悪魔が甘く囁きます。


《俺ガ、願イヲ叶エテヤロウカ?》


悪魔と契約を結んだ王は、娘を天使から人間に変え、二度と天界へ戻れないようにしてしまったのです。


しかし、王の願いをかなえると、悪魔はその代償にと王の命を求めました。


悪魔によって王の命が刈り取られようとしたそのとき、娘は自らに残った光の力を全て使って悪魔を封印し、王の命を守りました。


自らの生命力も、力を全て使い果たしてしまった娘は、そのまま永い眠りにつき、二度と目覚めることはありませんでした。


王は、最愛の娘の命と引き換えに、自らを犠牲にする程の、娘の深い深い愛を知ることとなったのですーーー。



◆◇◆





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。