08-18.組分け
「……だいたい合っていたな」
驚いたぞ。普通演劇は誇張するものだと思っていたのに。
「随分無茶苦茶やってたんだね。聞いていた以上だよ」
「それでこそ義姉さんですね♪」
「ねえ、エフィ。エリクじゃなくて私と腕を組みましょう」
「空気を読んでください」
「そういうエフィこそ。今日はダブルデートでしょ。エフィの相手は私でしょ」
さてはわざとだな? リタとルシアをくっつけるつもりだな? ふふ♪ そういう話なら付き合おう♪
「リタ。ルシアをエスコートしておくれ」
「何で私が!?」
「それだ。それがよくないのだ。三人ともが我が伴侶だ。つまりはリタとルシアも家族なのだ。もう少し仲良くしてくれると私は嬉しい」
「だからって今日じゃなくてもいいじゃない! 私楽しみにしてたのに!」
「何も一日中とは言わんさ。一時間毎に交代しよう」
「む~……いいけど~……」
よくなさそう。
「あまり深く考えるな。我らにはいくらでも時間があるさ」
「そう言ってどんどん増やしちゃうじゃない」
「増やしたのはパティだ。私じゃない」
「ブレアさんを呼び出したのはエリクさんでしょ?」
おい、ルシア。後ろから刺すな。
「このペースじゃ、一人ひとりに取れる時間なんてあっという間に無くなってしまうわ。既に一人一時間ずつ過ごすだけでも二日掛かってしまうんですもの」
「うぐ……」
仰る通りで……。
「だから負けてられないの。わかったら私とも腕を組みなさい」
「三人で並んで歩くのは迷惑だよ。それに私が一人になっちゃうじゃん」
「そうです。ルシアを蔑ろにしないでください」
「うっ……」
大好きなエフィにまで言われてしまっては、リタも反論しづらいらしい。
「ほらリタ♪ 私と手を繋ごうよ♪」
今度はルシアだ。
強引に手を繋がれたリタは一瞬怯みはしたものの、それ以上言い返すこともなく、ルシアに手を引かれて歩き出した。
「次はどこに行くんだい?」
「……食事よ。案内するわ」
ふふ♪ 良い調子だな♪
これは素直になる日も近そうだ♪
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「アニムスさん。母さん。それにキスカとファスタ、シスカとフランまでいらしてくれたのですね♪」
世界樹組+αが勢揃いだ♪
アニムスさんと母さんは私たち姉妹が。
キスカとファスタはシルヴィとリリィが。
シスカと竜妃フランはソラとファムが。
それぞれエスコート役を担うことになった。
この世界の全てと繋がる世界樹。その世界樹の眷属たる、アニムスさん、キスカ、ファスタの三人は、本来ならば人間の側に居ることすら出来ない存在だ。
母さんがその力を一時的に抑える神器を作ってくれた。今日一日くらいなら別行動も問題無いそうだ。人数が多いのでありがたい。三組に別れて祭りを巡るとしよう。
「ふふ♪ 楽しみね♪ エルちゃん♪」
「ええ♪ そうね~♪ アニちゃん♪」
仲良し。今日はこの二人がペアルックなのか。似合ってるな。見た目の人種は全然違うけれど、まるで姉妹のようだ。
「ママ。手繋ご」
「うふふ~♪」
ユーシャはマイペースに母さんの手を取った。
どうしたものか。今日はアニムスさんのためでもあるのだが……。二人は手を繋いで歩くつもりは無さそうだけど。それに話しながら歩くようなタイプでもないしな。問題はないか。ここで口を出す方が野暮かもしれんな。母さん自身も喜んでるし。
「ならアニちゃんは~♪ フーちゃんと~♪」
フーちゃんがアニムスさんの手を取った。
「はぐれちゃうもんね~♪」
「ね~♪」
仲良し。
「ギンカは私とですね♪」
ルベドが出てきて私の手を握った。
『あ~! ズルいです! 抜け駆けです!』
ネル姉さんはずっと私の側に居るだろうが。
ニタス姉さんとキトリは流石に繋がないか。
と思ったら大人シュテルが二人の間に入って手を握った。
『ご主人様ぁ~』
『がまん』
『げんかい』
『いっしょ~♪ あそぼ~♪』
『アウルムもー!』
あれ? 一人増えてる?
後でね。順番順番。ふふ♪




