表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
W線上のアリア  作者: 雪見桜
穏やかな死と変化ある生と
PR
81/99

その5

 ごぉーん、ごぉーん。


「な!? ど、どうして……!? 王が目覚めるにはまだ二時間以上あるはずよ!」

 しかしその音はどう考えても王の起床を表わす鐘の音だ。

「あっ、そ……そうか!」

「何かわかったの、アサヒ?」

 それはしごく当たり前のことだったのだ。

「誰でもそうなんだよ。枕元で大騒ぎされたら目が覚めるよ……!」

「そ……そんな……」


 王が目を覚ました。それはつまり、アンデッド達の理性が失われたということにほかならず――

「ぎゃあああああああああああああ!」

 背後でエクリプスの悲鳴がこだました。


「エクリプスさん!」

 アサヒが引き返そうと踵を返したところ、リアがその手を掴んで引き寄せる。

「リア! エクリプスさんを助けないと!」

「落ち着きなさい!」

 リアはアサヒの胸ぐらをつかんで鉄仮面の前に引き寄せる。


「あいつはそう簡単にやられる女じゃない。あたし達は予定通り王の所へ行くわよ」

「でも……!」

「よく聞きなさい。今戻ってもあの女もろとも数に押しつぶされるだけ。なら一刻も早く王を倒すべきよ!」

 確かにリアの言う通りだ。王を倒せば住民達の理性は戻るし、騎士だって降伏するかもしれない。


 アサヒは鉄仮面を見た。その奥で真剣な眼差しがこちらを見ているように思えた。

「わかったよ、リア。王を倒そう」

「わかればいいのよ。さっさと王を倒すわよ!」

 二人はそのまま王宮の最奥部まで走っていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ