特別な時間。
「小春。」
「一緒に帰ろう。」
「もちろん、手を繋いでね。」
「ちょっと、バカ。」
「そんなことしたら、
みんなに付き合ってることがばれちゃうでしょ?」
小春は、小声で話した。
クラスメイトがまだ、教室にいるからだろう。
でも、その頬は、もう赤く染まっていた。
小春は、感情が顔にでるから、分かりやすいな。
「いいんじゃない?それでも。」
「僕は小春ともっと、手を繋いでいたいけど。」
「も~。まだ、早いよ。」
「というか、夕日ってそんな甘えたい人だったんだ。」
「付き合う前は、もっと素っ気ない感じだったのに。」
確かに言われてみれば、そうかもしれない。
僕は、自分にも、他人にも、一線を引いていたはず。
まぁ、なんでもいいか。
「うん。小春が好きだからさ。」
「仕方ないよ。」
「じゃあ、改めて手を繋いで帰ろうか。」
「だから、まだ早いって!」
小春が照れて縮こまった。
「前から言おうと思ってたけどさ。」
「小春って感情がすぐに顔にでるよね。」
「いま、小春の顔。真っ赤だよ?」
小春が咄嗟に顔をそらした。
それならその隙に....
「捕まえた。」
僕は、小春の手を握った。
クラスメイトからの視線が一気に集まる。
「朝とは状況が逆だね。」
「今日は、もう離したくないよ。」
「う~。ずるいよ....」
「じゃあ、帰ろうか。」
「あと、周りのクラスメイトにはもう、気づかれたね。」
「明日からは気にせず、手を繋いでいられるよ。」
「もう、本当に許さないんだから////」
僕たちは結局手を繋いで教室を出た。
あの二人付き合ってたんだ。意外だよね。
って声が聞こえる。
ひそひそ声であったが、小春の耳にもちゃんと聞こえていた。
更に恥ずかしそうにしている小春がより一層可愛く映った。
小春....
そうだ。
小春は、僕だけの恋人なんだ。
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