乖離。
興味を持って頂きありがとうございます。
是非楽しんでください。
アラームが鳴る前に目を覚ました。
それでも、普段と変わらない朝だ。
洗面所に行って、洗顔をして、髪を整える。
前髪で目を覆う。
今日の私も、可愛いかな.....
「ぴぴぴ」
二階からアラームの音がした。
さっき、電源を切っていればと、少し後悔して、
アラームを止めに行く。
そして、リビングで、パパとママを待つ。
起きてくるまで、あと15分くらいか。
ふと、頭の中を遮ったのは、
やはり、小春のことだった。
顔を赤くした小春。
小春は自分で自分のことをあんまり、可愛くないという。
けれど、全然そんなことないと思う。
少なくとも、くっしゃと笑った顔を誰よりも可愛いと思っている。
まぁ、好きな漫画の話になると早口になるのは、
ちょっと、どうかと思うが。
そこも、また小春らしいのだろう。
キッチンで朝食の用意をしている音が聞こえた。
「え?」
思わず声が漏れる。
既にパパとママがリビングにいるのもそうだが、
私より、先に私を認識したはずなのに.......
「おはよう!パパとママ。」
「うん。おはよう。美月。」
そんなはずないか。
偶然気付かなかっただけだ。
きっとそうだ。
きっと。
今日も、三人で手を繋いで学校に向かう。
他愛のない話。
くだらない話。
そんなことに私は幸せを感じている。
両手に伝わる温もりが、
いや、こんなに冷たかったっけ。
昨日、小春と手を繋いだ時に感じた温もりより.....
小春の手はもっとあったかい。
違う、そんなはずはない。
「パパ、ママちょっと体調悪かったりする?」
「ん?そうだな。ちょっと、冷えるかもな。」
「ママは?」
「私も言われてみれば、ちょっと、そうかも。」
「でも、美月の手があったかいから、そこまで気にならないわ。」
「パパもそうだぞ~。」
そうだ。やっぱりそうだ。
それに、パパとママの役に立てたんだ。
私を必要としてくれた。
自然と握る手が強くなる。
「どうしたんだ?美月。」
「はは。なんでもないよ~~」
そんなことを話していたら、もう分かれ道に着いた。
「いってらっしゃい!パパ、ママ。」
「うん。美月も、いってらっしゃい。」
やっぱり私は愛されている。
私がきっとが可愛いから
パパとママが必要としてくれている。
かけがえのない存在なんだ。
上機嫌で、登校していると、後ろから目を覆われた。
「だ~れだ。」
「う~んとね。」
「小春がこんな幼稚なことするはずないからなぁ。」
「痛て。」
小春に頭を叩かれた。
そこそこ痛い。
「だれが幼稚だって!?」
「やば。逃げろ~~」
「おい!まて~」
あの交差点から、追いかけっこをした。
学校に着いても、まだ僕は小春から逃げていた。
「はぁはぁ。やっと捕まえた。」
「小春は本当に元気だな~。」
「それもあると思うけど。」
「夕日は体力がなさすぎじゃない?」
また、僕を名前で呼んでくれた。
小春......
「ちゃんと、ご飯食べてる?」
「体もこんなに細くて.....」
「うん。ちゃんと食べさせて貰ってるよ。」
「もしかしたら、小春より、軽いかもだけど。」
「ねぇ!ちょっと!」
「本当に怒るよ?」
「はは。ごめんごめん。」
僕と小春の時間。
もっと、もっと
僕を見て欲しいなぁ。
読んで頂き、ありがとうございました。
最低でも、一週間に2本は投稿したいです。




