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罪過を綴る  作者: asahi
中学生編。

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5/20

告白。

楽しくなってたくさん書きました!

「実は、私、万代のことが好きなの。」


聞き間違いかと思った。


夕焼けに照らされた小春の顔が真っ赤に染まっている。


いや違う。緊張して、赤面しているのか。


「ねぇ、どうなの?」


「う~ん。なんで私の事が好きなの?」


小春の顔が更に赤くなった気がした。


それでも小春は微笑みながら言葉を返してくれた。


「え~とね。万代は、よく細かい所を見てくれて安心する!」


「ケガしたとき、いち早く駆けつけてくれたのは、万代だったし.....」


「私が無理して、笑っているときも、万代だけは気づいてくれた。」


「あと、話も合うし一緒にいて、心地いいの!」


「え?見た目とかじゃないの?」


「うん?もちろん見た目も素敵だけど....」


正直、そんなことを言われると思っていなかった。


今まで、綺麗な見た目を褒められることは多かった。


けれど、私の性格や考え方を褒めて貰ったことはなかった。


そう、一度としてなかったんだ。


小春.....


小春は、私のことを認めてくれている。


好意を持ってくれている。


それは、うれしい。


でも、だからこそ、この感情が分からない。


「すぐじゃなくてもいいから、また明日にでも返事をくれたら....」


「私も好きだ。」


反射的にそう答えていた。


心の中のざわめきが、そう答えるように誘導した。


「え?いいの?」


私は、何を言っているのか。


「うん。改めてよろしくね。小春。」


小春は、緊張が取れたのか、


それとも、付き合えた喜びか、私に抱き着いた。


私は、突然のあまり、それに反応することができなく、


つい、二人で倒れこんでしまった。


「ちょっと、重い.....」


「なに?ひどい!」


「早くどいて....」


「やだよ~。もう少しだけこのままでいる!」


重くて、苦しいはずなのに、はずなのに......


「温かい.....」


自然とそう小声で呟いた。


今まで感じたことのない感覚に戸惑っている。


人の温もり、パパとママとは違うなにかを。


「ん?いまなんてい」


寝たままの体制から、体を起こして小春を強く抱き返した。


びっく。っと跳ね上がった小春の仕草がまた魅力的に映った。


あれから何分経っただろうか。


私は抱きかかえた小春をじっと見つめ続けている。


小春から、抱きしめてきたのに、また顔が赤くなっていた。


「ねぇ、もう、離して.....」


ドクン、ドクンと小刻みに脈打つ、心臓。


それはきっと、私も同じだ。


この気持ちが小春に伝わってしまった。


廊下を歩く音がしたとき、小春が慌てて私を突き放そうとする。


それでも、私は離さない。


いや、離せなかった。


天真爛漫な小春も流石に力では私に適わない。


廊下からの足音が教室に近づいてきた。


そこで、私はようやく抱くのをやめた。


「おーい。もう、下校時刻は過ぎているぞ。」


「早く帰宅しろー。」


「はい、すみません先生。」


私は、それまで何事もなかったかのように返事をした。


「帰ろうか。小春。」


「うん....」


校門をでて、帰路につく。


私たちは手を繋いでいた。


「ねぇ、万代」


「なに?小春」


「さっき話そうとしたんだけど、私だけ小春呼びも変じゃない?」


「それは、小春が自己紹介のときに、名前で呼んで欲しいって言ったからでしょ?」


「そうなんだけどさ。もう私たち付き合ったわけじゃん?」


自分で言った癖に恥ずかしくなって、また顔が赤くなっている。


「うん、そうだね。」


「こうして、手も繋いでいるしね。」


小春をからかうのが、いちいち楽しくなってしまった。


「もー。じゃあさ、これからは苗字じゃなくて、名前で呼んでいい?」


「夕日って。」


夕日。


夕日。


そっか私の名前か。


「って、ちょっと聞いてる?」


夕日か。


親からは、美月。


クラスメイトからは、万代って呼ばれていたせいで、


自分の名前に咄嗟に、反応できなかった。


「ちょっと、聞いている?」


「今日、本当になんかあったの?」


「本当に具合とか大丈夫?」


「うん。問題ないよ。」


「ありがとう。小春。」


気が付くと、あの交差点まできていた。


「そうだね。もちろん、いいよ。」


「ここで、お別れだね。」


「また、明日ね。小春。」


「うん、また、明日。夕日。」


夕日。


僕の名前だった。

読んでいただき、ありがとうございます。

全然5話で終わりませんでした。

小説を書くのは、難しいですね。

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