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罪過を綴る  作者: asahi
中学生編。

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4/20

教室。

学校に着いたあともずっと考えていた。


今日は、授業の内容がまったく頭に入ってこない。


あのことがずっと頭の片隅にある中、


隣の席の小春が心配して声をかけてきた。


「ねぇ、大丈夫?」


「ちょっと顔色悪くない?」


「ねぇ?聞いてる?」


「ねぇ!」


小春が声を大きくして私に話しかけた。


「うるさいぞ柴田!」


授業中に話かけているため、当然怒られる。


「すみません、先生......」


私は、それを見て少し笑った。


「ちょっと万代のせいで怒られたじゃない。」


「ごめん、ごめん。」


そんなことがあってようやく、放課後になった。


「ねぇ、万代」


「ん?なに?」


「なにじゃないよ!さっき、あんなに無視した癖に。」


「ごめんごめん。」


「なんか悩み事とかあ」


「ないよ。まったく。」


小春の言葉に食い気味に反応してしまった。


「そう。それならいいんだけど。」


「そういえば、借りていた漫画の話なんだけど。」


小春はよく私に漫画貸してくれる。


というより、席替えをして隣になった私との、


共通の話題がなく、漫画を読まされている。


「そうそう。どうだった?」


「おもしろかったよ。」


「そっか。じゃあ、また漫画貸すね。」


「え?また?」


私と小春は部活に入っていない。


なので基本、放課後はこうして、漫画の感想を交換している。


「具体的にどんなところが好き?」


「そうだね、特にキャラクターの心情描写が明確に書かれていたのが良かったかな。」


「そうそう!分かってるじゃん!」


今日の話はいつもより、白熱して、気がついたら5時30分。


最終下校時刻を告げるチャイムが鳴る。


電気が消えていた教室は、すかっり夕焼け色に染まっていた。


でも、小春との会話の中でもあの手の事を忘れられずにいた。


「じゃあ帰ろうか。」


私がそう切り出すと小春はそれを静止した。


「ねぇ、話があるの。」


小春が改まって私の方を向いた。


「実は、私、万代のことが」

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