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温もり。
変わらない日常。
それは中学2年生になった今でも変わらない。
私たちは、7時30分には家を出る。
そして、手を繋いで三人のそれぞれの学校、職場に向かう。
周りからの、視線なんて、まったく気にならない。
それよりも、両手に伝わる温もりを感じていたいから。
一日で、一番好きな時間。
10分ほど歩いて、交差点に着いた。
ここで、パパとママとはお別れだ。
別れを惜しみつつ、ゆるりゆるりと手をほどいてく。
「行ってきます。パパ、ママ!」
「うん。行ってらっしゃい。美月。」
パパとママは、こんな私を必要としてくれている。
見てくれている。
きっと私は世界で一番の幸せ者なんだ。
幸せな気持ちに浸っていたせいか、
前から吹いた突風で帽子が飛ばされてしまった。
同時に整えた前髪も崩れてしまった。
「……はぁ。」
思わずため息が漏れてしまった。
帽子を拾う前にブレザーに入れていた鏡とクシを取り出して、前髪を整え直す。
帽子は数歩後ろに転がっていた。
拾うために振り返った、そのとき。
私は見てしまった。
つなぎ直されなかった二人の手を。
読んでいただき、ありがとうございます。




