表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼柴田と忙しない姫 〜守護邸が燃えたので、柴田勝家の妻になりました〜  作者: まるちーるだ
第四章 鬼柴田の妻と海を越えた鍛冶師

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
83/109

第十話 問いは紙に並びます

その夜、義銀が柴田邸へやって来た。


「叔母上」


襖の向こうから聞こえた声に、私は布団に背を預けたまま顔を上げた。


紫乃は隣で眠っている。


藤七丸は、少し前まで紫乃のそばで兄上らしい顔をしていたが、今は別室で於光様に寝かしつけられている。


私はといえば。


寝ています。


ええ。


寝ていますとも。


ただ、上体を起こしているだけです。


これは寝ている範囲に入ります。


たぶん。


「義銀、入りなさい」


私が言うより早く、於光様が襖の前で言った。


「ただし、長くはなりません」


「承知しております」


「藤乃様に筆は持たせません」


「承知しております」


「帳面も作らせません」


「承知しております」


「読み上げるだけです」


「はい」


義銀は、たいへん真面目な声で答えた。


どうして皆、私が何かする前から防ぐのでしょうか。


いえ。


分かっています。


日頃の行いです。


義銀が入ってくると、その後ろに八右衛門殿も控えた。


勝家様も、少し離れた場所に座っている。


腕を組み、黙っている。


紫乃が眠っているため声は出さないが、視線だけで十分に分かる。


無理をするな。


筆を持つな。


寝ていろ。


そういう視線である。


強い。


たいへん強い。


「叔母上」


義銀は、膝をついて頭を下げた。


「清洲で書き写したものをお持ちしました」


「見せてください」


「読むだけです」


「分かっています」


「筆は」


「持ちません」


「帳面は」


「作りません」


「叔母上」


「はい」


「本当ですね」


義銀まで厳しくなりました。


叔母は少し寂しいです。


いえ、育った証ですね。


義銀は、懐から丁寧に折り畳まれた紙を取り出した。


それを広げる。


そこには、見慣れた漢字と、少し不思議な並びの文字があった。


木下藤吉郎。


承鋼。


読。


我、承鋼。


我、承明。


我、藤吉郎。


我、義銀。


私は、その文字を見て、少しだけ目元が緩むのを感じた。


「名を伝え合ったのですね」


「はい」


義銀が頷く。


「最初に木下殿が、ご自身の名を書きました。すると、若い男の一人が自分の名を書き、その下に読、と」


「読め、と」


「たぶん、そのような意味かと」


「それで、承鋼」


「はい。ただ、木下殿が初めは『しょう、はがね』と読まれまして」


私は思わず口元を押さえた。


勝家様の眉が、ほんの少しだけ動いた。


八右衛門殿が小さく咳払いをする。


於光様は、静かにこちらを見ている。


笑ってはいけません。


紫乃が眠っています。


「それで、義銀は」


「おそらく、しょうこう、かと申し上げました」


「よく拾えましたね」


「叔母上に教わった字の読みが、少し役に立ちました」


その言葉に、胸が温かくなった。


教えたことが、こうして別の場所で繋がっていく。


文字は不思議だ。


人から人へ渡り、時に言葉の壁を越える。


「それで、我、ですね」


「はい」


義銀は指で文字を示した。


我。


「我は、われ、と伝えました」


「とても良いと思います」


私は頷いた。


「まず、自分を示す言葉が必要です。名前と、自分。そこが通じれば、次の言葉に進めます」


「はい」


義銀は、少しだけ嬉しそうだった。


「もう一人の若い男は、我、承明、と書きました」


「承明」


「はい。おそらく、しょうめい、かと」


「承鋼と承明。兄弟のように見える二人ですね」


「はい。木下殿も、そう見ておられました」


「ですが、まだ確定ではありません」


私がそう言うと、義銀は少し目を瞬いた。


「確定ではない、ですか」


「はい。兄弟に見える。父子に見える。夫婦に見える。孫に見える。そう見えることと、実際にそうであることは、分けなければなりません」


義銀の顔が引き締まった。


私は紙の上に目を落とした。


「今、確かに分かっていることは、若い男二人が承鋼、承明と名乗ったこと。木下殿、義銀がそれぞれ名を書いたこと。そして、我という字を共有したことです」


「はい」


「それ以外は、まだ推測です」


「……はい」


義銀は、はっとしたように頷いた。


「叔母上は以前、書付は、分かっていることと推測を混ぜてはならないとおっしゃっていました」


「覚えていてくれましたか」


「はい」


「では、そこを大事にしてください」


「承知しました」


義銀の声が、少し硬くなった。


けれど、それでいい。


信長様のそばで働くなら、見えたものと分かったことを混ぜてはいけない。


そこを誤れば、書付は人を誤らせる。


人を誤らせる書付は、ときに命を損なう。


私は、次の文字へ視線を移した。


釘、我打。


私は、そこで目を細めた。


「釘、我打」


「木下殿は、釘を作れるという意味かと受け取られました」


「たぶん、それでよいと思います」


私はゆっくり頷いた。


「直訳すれば、釘、私が打つ。ですが、意味としては、我らは釘を打てる。釘を作れる。そういうことでしょう」


「やはり」


「はい」


釘。


我打。


短い。


とても短い。


けれど、それだけに強い。


あの一団が、この尾張で初めて差し出した仕事の名乗り。


自分たちは、ただ助けられるだけの者ではない。


鉄を打てる。


釘を作れる。


そう伝えようとしたのだ。


「釘は良いですね」


私は呟いた。


「殿も、そうおっしゃっていました。いきなり火器ではなく、釘か、と」


「殿らしいですね」


「釘は嘘をつかぬ、とも」


「ああ」


私は小さく頷いた。


「曲がるか、折れるか、留まるか。見れば、その者の手が分かる。殿はそう見ておられるのでしょう」


勝家様が、静かに言った。


「悪くない」


「はい」


私は勝家様を見た。


「火器となれば危ういです。けれど釘ならば、まず手を見ることができます。鍛冶職人かどうか。どれほどの技があるか。慎重さも、癖も、少しは分かるはずです」


「うむ」


「ただし」


於光様が口を挟んだ。


「藤乃様」


「はい」


「説明は短く」


「……はい」


まだそれほど長く話していないと思うのですが。


いえ、言い返しません。


産後ですので。


「叔母上」


義銀が、さらに紙を差し出した。


「他にも、木下殿が伝えようとした言葉です」


問殿。


明日答。


勿逃。


食。


眠。


私は、それを見て少し笑ってしまった。


「たいへん簡潔ですね」


「私が書きました」


「義銀が?」


「はい。木下殿はもっと多くのことを言っておられましたが、短くしなければ伝わらないと思いまして」


「とても良い判断です」


そう言うと、義銀はほっとしたように肩の力を抜いた。


「問殿。明日答。逃げるな。食べよ。眠れ」


「はい」


「命令にも見えますが、保護にも見えますね」


「そう思って書きました」


「ええ。よいと思います」


私は紙を見つめた。


問殿。


明日答。


確認する。


明日答える。


それは、返事を保留する言葉だ。


けれど、同時に、話を続けるという約束でもある。


すぐ殺す相手には、明日答えるとは言わない。


それが彼らにも伝わったのだろうか。


「叔母上」


義銀が言った。


「承明殿が、こちらの言葉で礼を言いました」


「こちらの言葉で?」


「はい。あり、がと、ござ、ます、と」


私は、息を止めた。


「……そうですか」


「たどたどしい言葉でした。音も違いました。けれど、礼を言おうとしていることは分かりました」


義銀の声は、少しだけ柔らかかった。


「木下殿も、とても驚いておられました」


「でしょうね」


藤吉郎殿なら、きっと顔を抑えきれずに笑っただろう。


声は抑えたかもしれない。


しかし、顔は無理だったはずだ。


「この者たちは、言葉を覚えようとしているのですね」


「はい」


「ただ助けられるのを待っているだけではない」


「私も、そう感じました」


私は紙をもう一度見た。


我。


名。


釘。


礼。


少しずつ、こちらへ手を伸ばしている。


ならば、こちらも応えなければならない。


ただし、慎重に。


「義銀」


「はい」


「次に聞くべきことがあります」


そう言った瞬間、於光様の視線が鋭くなった。


八右衛門殿も、静かにこちらを見た。


勝家様も、無言でこちらを見る。


分かっています。


分かっていますとも。


「口で言います」


私は先に言った。


「筆は持ちません」


於光様は、少しだけ頷いた。


「ならば、よろしいでしょう」


よろしいらしい。


私は、義銀を見た。


「まず、全員の名を聞くこと」


「全員の名」


「はい。若い男たちは、承鋼、承明。そこまでは分かりました。ですが、父と思われる老いた方、母と思われる方、女たち、幼子、腹の大きな女。皆、名があります」


「はい」


「それから、続柄もです」


「続柄」


「はい。本当に父子なのか。夫婦なのか。兄弟なのか。嫁なのか。孫なのか。私たちは、そう見えているだけです。向こうがどう名乗るか、確認しなければなりません」


「……なるほど」


「家族らしく見えるから家族だろう、では危ういです。もちろん、あの方々が互いを守ろうとしていることは確かです。けれど、記録に残すなら、分かっていることと、推測を分けるべきです」


義銀は、はっとしたように背筋を伸ばした。


「分かっていることと、推測を分ける」


「はい。叔母上は昔、そう教えたはずですよ」


「はい」


義銀は、少しだけ恥じ入ったように頷いた。


「若い男二人の名。これは分かっていること。老いた男が父らしい。女たちは妻や嫁に見える。幼子は孫らしい。これはまだ推測。そこを混ぜないように」


「承知しました」


「次に、明のどこから来たのか」


「明の、どこから」


「そうです。明国といっても広いのでしょう。どこの地の者か。海へ出た場所はどこか。乗った船は誰のものか」


「はい」


義銀は、真剣な顔で聞いている。


筆は持っていない。


だが、覚えようとしている。


「次に、倭寇との関係です」


「倭寇」


「はい。倭寇に助けを求めたのか。倭寇に捕まったのか。金を払ったのか。船に同乗しただけなのか。そこははっきりさせる必要があります」


「はい」


「次に、作れるもの」


「釘以外に、ですか」


「はい。釘。鍋。釜。包丁。鎌。鍬。荷車の金具。船の金具。蝶番。農具の刃。何が作れるのか」


「はい」


「作れないものも、聞いた方がよいです」


「作れないもの」


「できます、と言われて何でも任せるのは危ういです。できることと、できないことを分けるのは大事です」


「はい」


私はそこで一度息を吸った。


於光様が、すぐに目を細める。


「藤乃様」


「大丈夫です。短くします」


「今のところ、長いです」


「……はい」


少しだけ反省する。


だが、確認すべきことはまだある。


「次に、西洋の火器について」


空気が、少しだけ変わった。


勝家様の目が鋭くなる。


義銀も背筋を伸ばした。


「再現できたのか。途中までなのか。どの部分を理解したのか。筒だけか。火を入れる仕組みまでか。火薬について知っているのか。玉について知っているのか」


「はい」


「ただし、これは慎重に」


「はい」


「彼らが何を知っているのかを知る必要はあります。けれど、すぐに作らせるべきではありません」


勝家様が頷いた。


「当然だ」


「はい」


私は続ける。


「次に、この地で働く気があるか」


義銀が、少し目を瞬いた。


「働く気、ですか」


「はい。助けられたから働け、ではいけません。彼らがこの地で生きるつもりがあるのか。明へ戻りたいのか。どこか別の地へ行きたいのか。それは聞かなければなりません」


「……なるほど」


「もちろん、すぐに答えられることではないでしょう。けれど、問うこと自体に意味があります」


「はい」


「そして、この場所で生きるつもりがあるなら、守る代わりに従うべき決まりがあることも伝える必要があります」


「決まり」


「逃げない。勝手に火や鉄を扱わない。道具を持ち出さない。子や女を守る。病や怪我は隠さない。食事は急に食べすぎない。休む」


義銀が、少しだけ笑った。


「最後は叔母上らしいですね」


「大事です」


「はい」


「大事です」


私は強く言った。


命からがら逃げてきた者は、食べられる時に食べようとする。


けれど、弱った身体に急に食べさせるのは危うい。


休ませることも、仕事のうちだ。


「それから」


「叔母上」


義銀が、申し訳なさそうに口を挟んだ。


「長くなっております」


「……そうですね」


自覚はある。


とてもある。


「藤乃様」


於光様の声が、静かに響いた。


「今日はここまでです」


「ですが」


「ここまでです」


「……はい」


強い。


於光様はたいへん強い。


私は口を閉じた。


義銀は、少し困ったように笑いながらも、深く頭を下げた。


「叔母上、十分です。覚えました」


「本当に?」


「はい。全員の名。続柄。分かっていることと推測を分けること。明のどこから来たか。どこから海へ出たか。船のこと。倭寇との関係。作れるもの、作れないもの。火器の理解。この地で働く気があるか。この地で生きるつもりがあるか。決まりを守れるか」


私は、思わず目を見開いた。


「よく覚えましたね」


「叔母上に、書付は何を残すかが大事だと教わりましたので」


その言葉に、胸が少し熱くなった。


本当に。


本当に、この子は育っている。


私が知っている義銀は、痩せた身体で、幼い義冬を守ろうとしていた少年だった。


それが今、信長様のそばで筆を執り、異国の者の言葉を写し、確認すべきことを覚えている。


「義銀」


「はい」


「頼みました」


「はい」


義銀が頭を下げた、その時だった。


襖の外で、控えめな声がした。


「藤の方様」


勝豊の声だった。


「勝豊?」


「失礼いたします」


於光様が少し眉を上げる。


「勝豊、何用です」


「はい。義銀様がお帰りになる前に、お渡ししたく」


襖が開き、勝豊が入ってきた。


手には紙を持っている。


嫌な予感がした。


とても、嫌な予感がした。


「勝豊」


「はい」


「その紙は何ですか」


勝豊は、きちんと頭を下げた。


「先ほどのお話を、横で書き留めておりました」


「横で」


「はい。箇条書きですが、清洲で確認する際に使えるかと」


部屋が静かになった。


私は目を瞬いた。


義銀も目を瞬いた。


於光様は、少しだけ目を細めた。


八右衛門殿は額を押さえた。


勝家様は、無言だった。


「勝豊」


私が言うと、勝豊は真面目な顔で紙を差し出した。


「全員の名。続柄。確定事項と推測の区別。出身地。海へ出た場所。船に乗った経緯。倭寇との関係。作れる物。作れぬ物。必要な道具。必要な鉄。火器について知る範囲。尾張に留まる意思。守るべき約定。病、怪我、妊婦の状態」


勝豊は、淡々と読み上げた。


ほぼ、私が言ったことだった。


いえ。


私が言ったことより、整理されているかもしれません。


「勝豊」


於光様が言った。


「よく書き留めました」


「母上と父上に教わりましたので」


八右衛門殿が、小さく咳払いをした。


「……余計なところまで似たようでございます」


以前も聞いたような言葉です。


私は、勝豊を見た。


「勝豊」


「はい」


「たいへん助かります」


「恐れ入ります」


「ただ、少し」


「はい」


「悔しいです」


勝豊は、少しだけ目を瞬いた。


それから、ほんのわずかに笑った。


「藤の方様にそう言っていただけるなら、上出来かと」


強い。


この子も強い。


柴田邸の子らは、どうしてこうも育つのでしょうか。


義銀は、その確認項目を受け取り、深く頭を下げた。


「勝豊殿、ありがとうございます」


「義銀様のお役に立てれば」


「必ず役立てます」


義銀は紙を懐にしまった。


「叔母上、明日、これをもとに清洲で確認いたします」


「お願いします」


「ただし、叔母上はお休みください」


「……はい」


義銀にまで釘を刺されました。


釘。


そういえば、釘でしたね。


私は少しだけ笑ってしまった。


義銀は、もう一度深く頭を下げた。


「では、叔母上。明日、清洲へ戻ります」


「はい。気をつけて」


「叔母上も、お休みください」


「はい」


「本当に」


「はい」


義銀は、少しだけ笑った。


その笑顔に、幼い頃の面影が残っていて、私は胸がきゅっとなった。


けれど、すぐに義銀は背筋を伸ばし、信長様の側近としての顔に戻る。


勝豊が書き留めた確認項目を懐に入れ、清洲で写した文字を丁寧に畳む。


その姿を見て、私は思った。


義銀はもう、守られるだけの子ではない。


自分で見て、書き、考え、運ぶ者になりつつある。


私が教えた礼儀作法や文字が。


信長様のもとでの経験と結びつき。


義銀自身の力になっている。


「義銀」


「はい」


「よく見て、よく聞いて、分からないことは分からないと書きなさい」


「承知しました」


「推測は推測と」


「はい」


「そして、無理はしないように」


義銀は、そこで少しだけ目元を緩めた。


「それは叔母上にも申し上げたいです」


「……はい」


言い返せない。


とても言い返せない。


義銀は頭を下げ、部屋を出ていった。


その背中を見送りながら、私は布団に背を預けた。


問いは、紙に並んだ。


まだ答えはない。


けれど、問いが定まれば、次に進める。


あの白い布に囲まれた場所にいる一団が、何者なのか。


何を作れるのか。


どこから来たのか。


この尾張で生きるつもりがあるのか。


それを知るための最初の紙が、義銀の懐に収まっている。


「藤乃様」


於光様の声がした。


「はい」


「今度こそ、お休みください」


「はい」


「考えすぎないように」


「……はい」


少し間が空いた。


於光様の目が細くなる。


「藤乃様」


「考えすぎません」


「よろしい」


勝家様も、低く言った。


「寝ろ」


「はい」


私は素直に布団へ横になった。


本当に。


本当に、寝るつもりでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ